日本では気にならないことも、海外旅行先ではタブーだったり、現地の人に嫌がられる行為の場合があります。
「郷に入っては郷に従え」で、 訪れている国の習慣をリスペクトして、現地の人も旅行者もお互い気分よく過ごせるといいですよね。
ハンガリーの首都ブダペスト在住18年の私が、「ハンガリー旅行中にしないほうがいい」と思うことを、6つピックアップしました!
ハンガリー周辺諸国でもほぼ似たような認識です。ヨーロッパ渡航前にぜひ目を通して、現地でスマートに振る舞ってください🎉
【旅の指さし会話帳】
かれこれ20年くらい前に私も持っていたので、懐かしい!!と思わず表紙に見入ってしまいました。
かわいいイラストと共に、旅に便利な単語やフレーズが盛り込まれています。
ハンガリー旅行のお供にいかがですか?
りり / 旅行大好き
ハンガリーの首都、ブダペスト在住19年
1人旅が大好きで、世界50カ国以上を訪問
東京で旅行会社に4年勤務経験あり
ヨーロッパに長年いるけれど、実はインドや暖かい国が大好き
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ハンガリーで旅行中にしてはダメなこと 6選
1. 挨拶をしないでお店やレストランへ出入りする
日本ではお店やレストランに入ると、店員さんが「いらっしゃいませ」と挨拶をしてくれて、お客さんは無言で会釈をするのが当たり前の風景ですよね。
ハンガリーでは店員さんが「こんにちは」と挨拶をしてくれるので、みなさんも「こんにちは!」と挨拶をして入店してください。
挨拶は英語でもハンガリー語でも大丈夫です。
何も言わずにお店に入ると、「誰かがいつの間にかお店にいる!」と店員さんがびっくりしたり、怪しい人に思われるかもしれません。挨拶は「私は怪しくないです、お店の商品を見たいんです/お茶を飲みたいんです」というアピールも兼ねているといえるでしょう。
小さなカフェを経営していた友達が「日本人はどうして挨拶してくれないの?感じ悪いよ!」とよく気を悪くしていました。
それ以来、私も挨拶はしっかりするように心がけています!
お店から出る時も「さようなら」とか「ありがとう」と挨拶をして、こっそり去らないようにしましょう。
多くのハンガリー人は、店員さんが近くにいようといまいと、聞いていようと聞いていまいと、ほぼ自動的に「こんにちは」「さようなら」と挨拶しています。
店員さんの反応がなくても、全く気にしないでいるのが正解です。
ただし、規模の大きなファーストフード店・ファストファッション店の入り口では、挨拶せずに出入りしている人が多いです。レジで会計をする時には、店員さんに挨拶しましょう。
ハンガリー旅行で使える挨拶をこちらの記事にまとめています。ハンガリー語でこんにちはは「ヨー ナポトゥ」、さようならは「ヴィソントゥラーターシュラ」と言います!
2. 鼻をかまずに、鼻をすする
ハンガリーでは鼻をすするのは厳禁です!鼻はしっかりかみましょう
私たちからすると、「ぶーーーん」とすごい迫力で鼻をかんでいる人にびっくりするのですが、鼻をしっかりかむのは全く問題ありません。
一方で、鼻をすすり続けている人はものすごく嫌われます!!
寒い時期に風邪気味だったり、ハンガリーの花粉などにアレルギー反応が出てしまった場合は、ティッシュをたくさん用意して、遠慮なく鼻をかむようにしてください!
3. 自転車専用レーンを歩く
私が住んでいるブダペストでは、歩道の一部が自転車専用レーンになっている場所がいくつかあります。
意外と分かりにくいので、私もうっかり自転車専用レーンを歩いてしまい、「チャリンチャリン」と自転車に乗っている人から指摘されることもしばしば。
ブダペストのデアーク・フェレンツ広場や聖イシュトヴァーン聖堂付近に自転車専用レーンがあります。
色分けされているので比較的分かりやすいです。
ブダ側のドナウ川沿いの歩道には、自転車マークと歩行者マークが書いてあります。歩道は色分けされていないので、自転車と歩行者のレーンの境目が曖昧でなあなあになっている感じですが、自転車も通るので気をつけて歩きましょう!
4. レストランでウェイターさんを手招きで呼ぶ
レストランでの接客がスローペースだと、ウェイターさんに「すみません!」と手を振って声をかけたくなりますが、これもあまり一般的ではありません。
あくまでもお客さんとお店の人は対等であって、特に手招きをしてウェイターを呼ぶ行為は失礼に当たります。
現地のお客さんは、ウェイターが自らテーブルに来て声をかけてくれるのを、結構辛抱強く待っています。
あまりにもウェイターさんが来てくれない時は、「来てほしい」オーラ(?)を密かに出したり、目が合ったらニコッと目配せをして、気がついてもらうようにしましょう。
想定外にレストランで待たされて、食べ終わったらすぐ出発しないといけない!というピンチの場合は、料理を持ってきてもらった時に「すみませんが、すごく急いでいるので、お会計を先に準備してください」と早々に伝えるのもありです。(そういうお店では、お会計も待たされがちなので。)
できれば、レストランへは時間に余裕を持ってお出かけしましょう。
ハンガリーを含む元社会主義国を旅行していると、時々遭遇するのが「こっちがサービスしてあげてるんだから、サービスを受け取れることをありがたく思え」という、サービス提供側の強気な姿勢。
レストランにも結構ある気がします💦
日本とは全然違う文化だと受け入れてスルーするのが気楽です。もっとも、最近は丁寧な対応をしてくれるところの方が断然多いです!
5. 音を立てて食事をいただく
日本では麺類は音を立てて食べても大丈夫、むしろその方が粋だという文化ですが、ハンガリーでは違います。
音を立てて食べていると「お行儀の悪い人」になってしまい、周りにいる人から白い目で見られます。
和食屋さんでは話は別ですが、現地の普通のレストランでは気をつけてください。
麺類だけではなく、スープや飲み物もすすらないようにしましょう!
6. いかにも高そうな洋服を着たり、ブランド品や高級時計を身につける
ハンガリー人は飾らないシンプルな格好をしている人が多いです。
かなり極端に説明すると、夏だったら短パンにTシャツやタンクトップ、冬ならあたたかそうなパンツにセーターとダウンコート、といったコーディネートです。
ハイブランドの洋服でばっちりきめたり、高級そうなバッグや時計を身にまとっている人は、場所にもよりますが、観光地ではほとんど見かけません。
そのため、ハンガリー人のシンプルな服装の間では、ちょっと雰囲気が浮いてしまって目立ちます。
周りから浮くだけならまだしも、目をつけられて、油断した隙にスリや置き引きの犯罪に遭うと残念すぎます💦
現地の人たちの中で、悪目立ちしない装いをして、安全にハンガリーの滞在を楽しんでいただけたら嬉しいです!!
オペラ座での観劇、コンサート会場・素敵なレストランにお出かけの際は、もちろんばっちりおしゃれに決めてください。
ただし、往復の移動の際、意味なく近づいてくる人は怪しいので、貴重品には気をつけましょう!
ハンガリーの治安は悪くありませんが、日本ほど安全ではありません。渡航前にこちらの記事にも目を通してみてください。
ハンガリーで旅行中にしてはダメなこと 6選 まとめ
- 挨拶をしないでお店やレストランへ入る/出る
→明るく気軽に挨拶をしましょう! - 鼻をかまずに、鼻をすする
→鼻は思いっきりかんで大丈夫です! - 自転車専用レーンを歩く
→ちょっと分かりにくいですが、歩道の色が違う場合は自転車専用レーンを歩いていないか確認! - レストランでウェイターさんを手招きで呼ぶ
→来てくれるまで辛抱強く待つか、全然来てくれなかったら笑顔で目配せしましょう - 音を立てて食事をいただく
→日本のすする文化のことは忘れて、静かにいただきましょう - いかにも高そうな洋服を着たり、ブランド品や高級時計を身につける
→スリに狙われないよう、シンプルな服装の方が安全です
日本ではOKとされていたり、特に気にならないことが、ハンガリーでは不審に思われたり嫌がられたりする場合があります。
「郷に入っては郷に従え」、旅行中は上記の点に気をつけて、現地の人たちに愛される旅人になってください。
以上、参考になる情報があれば幸いです。