ヨーロッパには美しい宮殿が数多くありますが、ハンガリーにも豪華で歴史的価値のある宮殿が点在しています。
インターネットで検索するとかなりの数の宮殿が出てきますが、その中でも日本では「ハンガリーの三大宮殿」として、以下がよく知られているようです。
- フェシュテティッチ宮殿…バラトン湖畔の町にあるバロック建築の宮殿
- グドゥルー宮殿(ゲデレー宮殿)… ブダペスト郊外にあるエリザベート皇后のお気に入りの宮殿
- エステルハージ宮殿…作曲家ハイドンも活躍した”ハンガリーのヴェルサイユ宮殿”
私も観光で時々宮殿を訪れる機会がありますが、ゴージャスなシャンデリアや高い天井、美しい調度品、広々とした庭園などに心を奪われます。
宮殿に併設されたカフェは雰囲気がいいことが多いので、立ち寄ってみるのがおすすめです!
歴史的な美しさと貴族たちの優雅な暮らしが詰まったハンガリーの宮殿。
歴史に興味のある方、建築や豪華な調度品・芸術品が好きな方、ロマンチックな空間を体感したい方は、ぜひ最後まで読んで、行ってみたいハンガリーの宮殿を見つけてください🎉
観光・ホテル・レストラン・アクティビティなど、旅行で必要な情報が満載のプラットフォーム!
世界中の旅行者が投稿した口コミや評価を参考に、あなた好みの充実した旅のプランを立てていきましょう。
世界50ヵ国を旅した私も、いつもトリップアドバイザーにお世話になっています!!
トリップアドバイザーについて、こちらの記事に詳しくまとめたのでご覧ください!
りり / 旅行大好き
ハンガリーの首都、ブダペスト在住19年
1人旅が大好きで、世界50カ国以上を訪問
東京で旅行会社に4年勤務経験あり
ヨーロッパに長年いるけれど、実はインドや暖かい国が大好き
旅のプロとして、みなさんに役立つハンガリー情報や、旅行情報をお届け中!
ハンガリー旅行に関するお問い合わせもお気軽にどうぞ!
フェシュテティッチ宮殿(Festetics Palace)
フェシュテティッチ宮殿は、ハンガリーのケストヘイにある美しいバロック様式の宮殿。ブダペストからケストヘイまで電車で約2時間半、バラトン湖西部の終点駅です。
宮殿はフェシュテティッチ家によって1745年から建設が開始され、その後増築や改修をされながら18世紀後半に現在の姿になっています。
幸いにも戦争などで宮殿は大きな被害を受けることなく、2011〜2015年の改修工事で宮殿の華やかな時代の様子がより体感できるようになりました。
フェシュテティッチ宮殿の外観は、左右非対称であるのが印象的です!
内部には豪華な装飾が施され、フェシュテティッチ家の歴史や当時の貴族の暮らしがわかる展示が充実しています。
フェシュテティッチ宮殿を現在の形に拡張したフェシュテティッチ・タシローの妻がスコットランド出身の貴族で、その時期に価値のある家具・絵画・彫刻品などの芸術作品コレクションが充実したと言われています。
蔵書8万冊を超える宮殿図書館は、戦争などの被害を受けずに残っている貴重な空間です。
18世紀の宮殿が建設された時期から集められた書物が貯蔵されており、宮殿と図書館がハプスブルク帝国の影響下にあったことから、ドイツ語やラテン語の書物も多く保管されています。
宮殿の裏は広大なフランス式庭園・温室・バードパークになっています。
宮殿の入り口にあるカフェも素敵なので、宮殿見学で疲れたらぜひ一服してください。
フェシュテティッチ宮殿の情報・宮殿へのアクセス
フェシュテティッチ宮殿 | |
---|---|
住所 | Keszthely, Kastély u. 1, 8360 |
ブダペスト〜ケストヘイへのアクセス | ブダペスト南駅よりケストヘイ(終点)行きの電車で約2時間30分 |
現地でのアクセス | – ケストヘイ鉄道駅から各種バスで約5〜6分、Pál utca停留所などで下車後徒歩5〜10分 – もしくは、ケストヘイ鉄道駅から徒歩約30分 |
公式ウェブサイト | https://festeticskastely.hu/(ハンガリー語) |
チケット情報 | https://festeticskastely.hu/belepojegy-arak/(ハンガリー語) 「宮殿+その他見どころ1ヶ所(温室とバードパークなど)4,200フォリント」、「宮殿+その他見どころ5ヶ所(馬車博物館・狩猟博物館など)6,900フォリント」などのチケットあり |
営業時間 | https://festeticskastely.hu/nyitvatartas/ハンガリー語 1〜6月、9〜12月 / 火〜日曜日 10:00〜17:00 7〜8月 / 月〜日曜日 10:00〜18:00 |
定休日 | 月曜日(1〜5月、9〜12月)、クリスマスなど(公式Webサイトを要チェック) |
フェシュテティッチ宮殿のあるケストヘイから、「へーヴィーズ温泉湖」や「洞窟湖で有名な町タポルツァ」へ簡単にアクセスできます。いずれもユニークな場所なので、時間のある方はぜひお出かけになってみてください!
グドゥルー宮殿(ゲデレー宮殿 / Gödöllő Palace)
グドゥルー宮殿(ゲデレー宮殿と訳されていますが、発音はグドゥルーが近いです)はバロック様式の美しい宮殿で、ブダペスト郊外のアクセスしやすい場所にあります。
元は18世紀に建設された貴族の宮殿で、1751年にはオーストリア大皇妃マリア・テレジアが大理石の寝室に宿泊した記録が残っています。
1867年にオーストリア=ハンガリー二重帝国が成立した際に、皇帝フランツ・ヨーゼフと皇后エリザベートに贈られました。
エリザベートはハンガリーが大好きで、宮廷生活から離れて自由に過ごせるこの場所を気に入り、頻繁に訪れていました。
宮殿へ入ると、まずは18世紀の貴族の生活の展示から始まり、その後フランツ・ヨーゼフとエリザベートの時代の展示へと続きます。
エリザベートの部屋は、彼女のお気に入りだったスミレ色の壁紙に囲まれています。
規律や形式に縛られる宮廷生活を好まなかったエリザベートは、グドゥルー宮殿に来客があると、裏口を使ってこっそり逃げ出していたというエピソードがあるほどです。
エリザベートは4人目の子供マリー・ヴァレリーをグドゥルー宮殿で出産しました。
ハンガリーの完全な独立を願うエリザベートは、4人目の子供をハンガリー王に立てたいと夢見ていたそうです。
宮殿の展示の後半では、ハプスブルグの絵画展や、第二次大戦中に高齢者施設およびソ連兵の宿舎となっていたグドゥルー宮殿の様子を知ることができます。
宮殿庭園の散策や宮殿内のカフェで休憩するのもおすすめです。
グドゥルーの情報はこちらです。現地の素敵なカフェの紹介に、グドゥルー宮殿、グドゥルーの鉄道駅にある皇帝の待合室の情報をまとめました。
グドゥルー宮殿へ専用車で日本語ガイドと訪問!(楽天トラベル)
グドゥルー宮殿は個人でも行きやすい目的地ですが、日本語ガイドと訪問して詳しい説明を受けたい人は、楽天トラベル提供の「グドゥルー宮殿訪問ツアー(所要約3時間)」はいかがですか?
ご宿泊ホテルまで専用車でお出迎え、グドゥルー宮殿内部を日本語ガイドに案内してもらった後は、宮殿内のカフェでドリンク1杯のサービスがあります。その後、ご宿泊ホテルまで専用車で戻るプライベートツアーです。
宮殿の詳しい説明を受けたい方や、エリザベートのファンでハンガリーとの関わりを深掘りしたい方などにおすすめします!
\ 楽天ポイントもたまる! /
グドゥルー宮殿の情報・宮殿へのアクセス
グドゥルー宮殿 | |
---|---|
住所 | Gödöllő, Grassalkovich-kastély 5852, 2100 |
アクセス | – ブダペストのÖrs vezér tere駅から郊外列車で約40分、Gödöllő, Szabadság tér駅で下車、下車後徒歩約3分(おすすめ) – もしくは、東駅から鉄道でGödöllő駅まで約40分、下車後徒歩約12分 |
公式ウェブサイト | https://kiralyikastely.hu/royal-palace-of-godollo.html |
チケット情報 | https://kiralyikastely.hu/ticketprices.html – 平日料金(4,600フォリント)と休日料金(4,900フォリント)あり、親2人と子供で入場する場合は若干割引あり – 日本語のオーディオガイドは1,000フォリント |
営業時間 | https://kiralyikastely.hu/opening-hours.html 10:00〜17:00、18:00、19:00など(時期や曜日によるので公式ウェブサイトを要チェック) |
定休日 | 一部の祝日、クリスマスなど(公式Webサイトを要チェック) |
エステルハージ宮殿(Esterházy Palace)
ハンガリーのエステルハージ宮殿は、オーストリア国境に近いフェルトゥード(Fertőd)に位置する、ハンガリー貴族エステルハージ家の宮殿です。
エステルハージ家の本邸はオーストリアのアイゼンシュタットにありますが、フェルトゥードの宮殿は別邸として、特に贅沢な夏のリゾートとして利用されました。
エステルハージ家はハプスブルク家の忠実な支持者で、オーストリア大皇妃マリア・テレジアがこの宮殿を訪問した記録も残っています。
「交響曲の父」と呼ばれるオーストリアの作曲家ハイドンは、エステルハージ家に30年以上も仕えています。
エステルハージ家の当主ミクローシュが音楽や芸術に深い関心を持っており、彼のもとでハイドンは自由に創作活動を行うことができ、この宮殿で多くの作品を生み出しました。
ハイドンのエステルハージ宮殿での活躍についても、展示物があります。
エステルハージ宮殿はバロックとロココ様式の建築と美しい庭園が特徴で、しばしば「ハンガリーのヴェルサイユ」とも称されます。
「ハンガリーの”ベルサイユ”は言い過ぎだ!」という口コミも見かけますが、宮殿ファンは一度は訪れたい憧れの宮殿のようです。
私は約20年前に訪れたきりなのですが、また行ってみたくなりました。
エステルハージ宮殿の情報・宮殿へのアクセス
エステルハージ宮殿 | |
---|---|
住所 | Fertőd, Joseph Haydn u. 2, 9431 |
アクセス | – ブダペスト東駅よりジュール(Györ)まで約1時間30分、ジュールからショプロン行きのバスで約1時間30分、Fertőd, gránátosház停留所で下車後徒歩約3分 – もしくは、ブダペスト東駅よりショプロン(Sopron)まで約2時間30分、ショプロンからジュール行きのバスで約50分、Fertőd, gránátosház停留所で下車後徒歩約3分 |
公式ウェブサイト | https://www.eszterhaza.hu/eszterhaza/ |
チケット情報 | https://www.eszterhaza.hu/eszterhaza/visit 宮殿と庭園チケット3,500フォリント、宮殿西側の建物を含む宮殿全敷地のチケット5,000フォリントなど |
営業時間 | 10:00〜17:00 |
定休日 | 月曜日、クリスマスなど |
【まとめ】ハンガリーで観光におすすめの優雅な宮殿3選
ハンガリーの宮殿巡りでは、歴史・建築物・貴族の生活・芸術作品の数々を優雅に楽しむことができます。
バロックの華やかと豪華さを体感できるフェシュテティッチ宮殿、エリザベートが愛し心のよりどころであったグドゥルー宮殿、ハイドンが活躍し音楽と芸術が花開いたエステルハージ宮殿、これら3つの宮殿をご紹介しました。
ハンガリーの歴史的・文化的な豊かさを象徴し、訪れる人に深い感動を与えてくれる宮殿巡りを通して、ハンガリーの魅力を堪能してみてください。
以上、参考になる情報があれば幸いです。