【隣国ハンガリーから行く】スロバキアの首都ブラチスラバ日帰り観光!

スロバキアの首都ブラチスラバの中央市場の様子

ブラチスラバはスロバキアの首都で、多文化が交わる中欧の都市です。旧市街の石畳やカラフルな建物には歴史の面影が残り、ブラチスラバ城からは街並みとドナウ川を一望できます。

ブラチスラバの観光スポットは街の中心部に集まっているため、数時間の滞在でも主要な見どころを効率よく巡ることが可能。ウィーンからは電車で片道1時間なので、日帰り旅行者も多いです。

通貨はユーロでありながら物価が比較的安いことも、訪れる人にとっての大きな魅力の一つといえます。

りり

ブダペストからブラチスラバまでは電車で約2時間30分なので、がんばれば日帰りできます!
チェコやポーランドへ向かう途中に立ち寄って、街歩きするのもいいですね。

ブダペスト〜ブラチスラバまで約2時間30分であることを示す地図

2024年12月、ブダペストからブラチスラバへ日帰り旅行をしてきました。

私は町外れのデヴィーン城にも足を伸ばしたため、現地滞在は約8時間でしたが、旧市街中心部だけなら2〜3時間でも十分楽しめます。ランチタイムを含めて4〜5時間あれば、思い出に残る旅になること間違いなしです。

一方、美術館や博物館をじっくり見て回ったり、デヴィーン城を訪れたい方、チェコやポーランドへ旅を続ける予定の方は、1泊の滞在もおすすめです。

りり

月曜日は多くの美術館・博物館が休館日となっているため、訪問日にはご注意ください(ブラチスラバ城の博物館は火曜日休館です)。

この記事でわかること!
  • ブラチスラバの見どころ紹介
  • 現地のレストランやカフェの様子
  • 公共交通機関の利用方法
  • ブダペストからブラチスラバへの移動

「ウィーンには何度も行ったことがあるから、他の場所を訪れたい」「ブラチスラバって、どんな街なんだろう?」「ハンガリー旅行中に、お隣の国の首都も見てみようかな」と思った方は、ぜひ最後まで読んで旅の参考にしてください🎉

Holafly(オラフライ)のeSIM

世界190か所の目的地で利用可能、そのうち、120か所では無制限のデータ通信プランを提供中!

日本語で24時間、オンラインチャットやLINEで問い合わせできます。

1日500MBまでデザリング機能の使える地域も拡大中、多くの目的地で1日単位のプランを購入可能です。

快適な海外旅行のお供に、HolaflyのeSIMをぜひどうぞ!

\ ⬇️ここから申し込みで5パーセントオフ!⬇️ /

HolaflyのeSIMを利用

ハンガリーでHolaflyのeSIMを使った時の様子は、こちらにまとめてあります!

あわせて読みたい
割引クーポンあり!【HolaflyのeSIM】本当にデータ無制限か、ハンガリーで試してみた! 海外旅行のお供として定番になりつつある「eSIM」、みなさんはもう利用していますか? 渡航前にeSIMをインストールして、現地でアクティベートをすれば、あっという間に...
この記事を書いた人

りり / 旅行大好き

ハンガリーの首都、ブダペスト在住19年
1人旅が大好きで、世界50カ国以上を訪問
東京で旅行会社に4年勤務経験あり
ヨーロッパに長年いるけれど、実はインドや暖かい国が大好き

旅のプロとして、みなさんに役立つハンガリー情報や、旅行情報をお届け中!
ハンガリー旅行に関するお問い合わせもお気軽にどうぞ!

目次
スポンサーリンク

ブラチスラバとは(ハンガリーとの関係)

ブラチスラバの中央広場で、民族衣装を着て写真撮影をする若者たち
中央広場で民族衣装を身に纏って写真撮影をする若者たち。クリスマス前でマーケットの屋台が並んでいます

ブラチスラバはスラブ人、ドイツ人、ハンガリー人、ユダヤ人など多様な民族が共存しながら発展してきた中欧の要所です。歴史的にはハプスブルク帝国の一部としても重要な役割を果たしてきました。

特に、16世紀から18世紀にかけては、オスマン帝国の脅威によってハンガリーが占領されていたため、ブラチスラバはハンガリー王国の暫定首都として機能していました。この時期、ハンガリー王の戴冠式が行われていた聖マルティン大聖堂は、今も当時の栄光を物語る必見のスポットです。

りり

現在もハンガリー人にとって「ポジョニ」(ブラチスラバのハンガリー語名)は特別な意味を持つ街。ハンガリー人とブラチスラバの話をすると「かつてハンガリーの重要な都市だったのに…」と、複雑な感情を持つ人が多いです。

21世紀の現在、ブラチスラバはスロバキアの首都として発展を続けています。新市街には高層ビルやモダンな施設が増えている一方、旧市街には歴史的な建物や石畳の街並みが残り、中欧の雰囲気を楽しめる観光地として人気です。

スポンサーリンク

ブラチスラバの旧市街散策(ミハエル門、旧市庁舎、マンホールおじさん、青の教会など)

淡いピンク色が印象的な大司教の宮殿。中央広場から少し行った先にあります

ブラチスラバの旧市街の見どころは、中央広場を中心にして半径数百メートル以内にすべて収まる広さです。ミハエル門から入場をして、高低差のない石畳の街を気ままに散歩してみましょう。

ミハエル門

ブラチスラバ旧市街にあるミハエル門

ミハエル門は、ブラチスラバ旧市街で唯一現存する中世の城門です。

14世紀に建設され、当初は街を防御するための一部として設計されました。17世紀にバロック様式で改築され、現在の塔の頂上には聖ミハエルが竜を倒す姿の銅像が飾られています。

りり

縦に長い建物なので、門というより塔という感じです!!

帰宅する前に少し時間があったので、あまり下調べせずにミハエル門に入場してみました(大人6ユーロ)。

ブラチスラバ旧市街にあるミハエル門の内部の様子

「シンプルで寒々しい螺旋階段をのぼるのかしら」と想像していましたが、内部は暖房が効いていて、木の階段が暖かい雰囲気を醸し出しています。

ミハエル門の内部は小さな博物館になっており、スペースは狭いですが、1階ごとに門にまつわる展示がありました。

門の最上階からの景色はこんな様子。ヨーロッパらしい赤煉瓦の屋根の建物に、旧市庁舎・ブラチスラバ城・聖マルティン大聖堂などを望めます。

ブラチスラバ旧市街にあるミハエル門の頂上からの景色
ブラチスラバ旧市街にあるミハエル門の頂上からの景色

ミハエル門からの景色は印象的でしたが、もう少し時間をとって、街の中心の旧市庁舎にのぼった方が景色は良かったかも…?と正直なところ思いました。次回は旧市庁舎の時計塔にものぼってみたいです!

ミハエル門の情報

住所Michalská ulica 22 806/24, 811 03 Staré Mesto, Bratislava
アクセスブラチスラバ中央駅からトラム1番でPoštová停留所まで5駅(約7分)、下車後徒歩3分
もしくは、ブラチスラバ中央駅から徒歩22分
料金大人6ユーロ、子供・学生・シニア4ユーロ
※チケット売り場は門から20メートルほど手前の薬局にあり
開館時間10:00〜18:00
定休日火曜日
公式ウェブサイトhttps://muzeumbratislava.sk/en/michaels-tower

旧市庁舎と中央広場

ブラチスラバ旧市街の中央広場と旧市庁舎、日本大使館もある
朝8時過ぎの中央広場と旧市庁舎。12月なので、営業開始前のクリスマスマーケットの屋台が並んでいます

ブラチスラバの中央広場に立つ旧市庁舎は、歴史と文化が詰まった建物です。 14世紀に建設され、その後何世紀にもわたってゴシック、ルネサンス、バロックなどの様式で改築されました。

りり

こじんまりとした印象の旧市庁舎と高さ45メートルの時計塔は、ブラチスラバ旧市街のシンボル的存在です。

現在はブラチスラバ市博物館として公開されており(大人8ユーロ)、街の歴史や中世の生活についての展示を見学できます。

ブラチスラバ旧市街にある旧市庁舎内部の博物館の様子
旧市庁舎の内部の様子 / 画像引用元:visitbratislava.com

旧市庁舎の塔に登ると、ブラチスラバ旧市街や中央広場を一望できる絶景が!!この眺望は、多くの訪問者から「街を一望するベストスポット」と評されています。

ブラチスラバ旧市街にある旧市庁舎の時計塔からの景色
市庁舎の時計塔からの景色 / 画像引用元:visitbratislava.com

中央広場に立つ緑色の壁の建物には、日本大使館が入っています。異国の地で日の丸を見かけると、なんだか嬉しいもの。万が一のトラブル発生時は、すぐに足を運べるので安心感もありますね。

旧市庁舎の情報

住所Hlavné námestie 501/1, 811 01 Staré Mestom, Bratislava
アクセスミハエル門から徒歩3分
料金大人8ユーロ、子供・学生・シニア4ユーロ
開館時間10:00〜18:00
定休日月曜日、クリスマスなど
公式ウェブサイトhttps://muzeumbratislava.sk/en/old-town-hall
スポンサーリンク

マンホールおじさん(チュミル像)

ブラチスラバの旧市街にあるチュミル像、別名マンホールおじさんの様子

ブラチスラバといえば必ず名前の挙がる「マンホールおじさん」。1997年に完成して以来、街の人気者として有名な観光スポットになっています。

りり

スロバキア語で「チュミル(覗き見する人)」という名前がついています!

朝早くには誰もいませんでしたが、午後に通りかかった時にはすごい人だかりで、観光客が代わり代わりに写真撮影していました。

ブラチスラバの旧市街にあるチュミル像、別名マンホールおじさんと通りの様子
空いている時間に行けると写真もゆっくり撮れます!

マンホールおじさんは車道近くにあるため、写真を撮るときは交通に注意してください!

マンホールおじさんの情報

住所Panská 251/1, 811 01 Bratislava
アクセスミハエル門から徒歩4分

青の教会(聖エリザベス教会)

ブラチスラバにある青の教会として知られる聖エリザベス教会

青の教会(正式には聖エリザベス教会)は、ブラチスラバで最も美しいアール・ヌーヴォー様式の教会として知られています。20世紀初頭に建設され、そのユニークな外観とデザインが観光客を魅了しています。

りり

街の中心から少しだけ離れていますが、徒歩圏内です。

この教会は入場料の必要な観光地ではなく、地元の人々がお祈りに訪れる神聖な場所です。そのため、訪問の際はその点を考慮し、静かに見学しましょう。

開放時間は早朝と夕方に限られていますが、日中でも正面扉が鍵で閉まっていないことがあり、内側の扉の手前まで入れることがあります。私はここから写真を撮らせていただきました。また、日曜日は正午まで入場可能です。

ブラチスラバにある青の教会として知られる聖エリザベス教会の中の扉
ブラチスラバにある青の教会として知られる聖エリザベス教会の内部を扉越しに撮影
扉越しに教会の内部を撮影

青の教会

住所Bezručova 2, 811 09 Bratislava
アクセスミハエル門から徒歩13分
料金無料
開館時間06:30〜07:30(日曜日は07:30〜12:00)
17:30〜19:00
公式ウェブサイトhttps://modrykostol.fara.sk/info/
スポンサーリンク

聖マルティン大聖堂

ブラチスラバにある聖マルティン大聖堂の外観

聖マルティン大聖堂は、ブラチスラバで最も重要なゴシック様式の教会であり、スロバキア最大のカトリック教会です。14世紀から16世紀にかけて建設され、ハプスブルク家の統治下にあったハンガリー王国時代の戴冠式会場として知られています。

りり

1563年から1830年にかけて、この大聖堂で合計19名のハンガリー王および王妃が戴冠しました。その中には、あのマリア・テレジアも含まれています。

大聖堂の塔は高さ約85メートルで、頂上に施されているのはハンガリー王冠のレプリカ。重さ150キロにも及びます。

内部は荘厳な雰囲気が広がり、ステンドグラスや歴史的な祭壇、彫刻など、見どころが豊富です。

ブラチスラバにある聖マルティン大聖堂の内部の様子

私が訪れたときは、入場開始直後だったため、教会内は静寂で厳かな空気に包まれていました。この場所でハンガリー王の戴冠式が行われていたことを思うと、とても感慨深かったです。

ブラチスラバにある聖マルティン大聖堂の内部の様子
ブラチスラバにある聖マルティン大聖堂の内部の様子

12月から3月の間はクローズしていますが、春から秋にかけては有料で宝物館や地下聖堂の見学が可能です。訪問の際はぜひチェックしてみてください。

ブラチスラバにある聖マルティン大聖堂のインフォメーションセンター兼お土産物屋さん

教会の南側(ドナウ川方面)に面した大通り沿いには、インフォメーションセンターがあります。ここでは、ポストカードなどのお土産も販売されていました。

ブラチスラバ城を背景に、大聖堂の塔の上のハンガリー王冠が写るポストカード(1ユーロ)を記念に購入しました。

聖マルティン大聖堂のインフォメーションセンターで購入したポストカード
大聖堂の塔の上に輝くハンガリー王冠のレプリカと、その背後にうつるブラチスラバ城

聖マルティン大聖堂には入場できない時間帯もあるので、あらかじめ公式ウェブサイトで調べてからお出かけください!

ハンガリーの戴冠式で使われた王冠は、現在ブダペストの国会議事堂内で見学できます。時間のある方は見学ツアーに申し込んで、歴史ある王冠をぜひご覧ください!

あわせて読みたい
【ブダペストの国会議事堂】見学ツアーのチケット購入から内部の様子までを解説! ブダペストのドナウ川沿いにそびえ立つ、存在感あふれるハンガリーの国会議事堂。 1904年に完成したネオゴシック様式を主とした建物は、世界で3番目に大きな国会議事堂...

聖マルティン大聖堂の情報

住所Rudnayovo námestie 1, 811 01 Bratislava
アクセスミハエル門から徒歩6分
料金教会への入場は無料
4〜11月上旬まで入場できる宝物館は有料
開館時間https://dom.fara.sk/en/
※クローズしている時間帯があるので、事前にウェブサイトで要確認
平日はお昼休みあり(11:30〜13:00)
土曜日の午後は、結婚式がある場合はクローズ
日曜日は午後のみ(午前中はミサ)
公式ウェブサイトhttps://dom.fara.sk/en/
スポンサーリンク

ブラチスラバ城

ブラチスラバにあるブラチスラバ城をふもとから眺めた様子

ブラチスラバ城はドナウ川を見下ろす丘に立つランドマークで、ブラチスラバの象徴的な存在です。石器時代からこの場所に人々が住んでいた記録が残っています。

初期の建設は9世紀頃のモラヴィア王国時代にまで遡り、その後何度も再建や改修が行われ、現在の姿は18世紀のバロック様式です。1811年に焼失した後、第二時世界大戦後にやっと再建されました。

りり

マリア・テレジアの統治下で改築が進み、ハンガリー王国の一部として重要な役割を果たしていました。

旧市街からブラチスラバ城へはバスを使っても行けますが、私は毎回坂道をのぼっています。ルートはいくつかあるのですが、今回はドナウ川を眺めながら行くルートを選びました。

ブラチスラバにあるブラチスラバ城に上る時のドナウ川の景色

「ひっくり返ったテーブル」と呼ばれる独特な形状のブラチスラバ城。内部は有料の博物館ですが、お城の周辺は無料で自由に散策できます。

12月だったので、お城の中庭ではクリスマスマーケットが開かれていました。

ブラチスラバにあるブラチスラバ城を正面から見た様子
ブラチスラバにあるブラチスラバ城の中庭
人々で賑わう中庭。博物館への入り口もここにあります

ブラチスラバ城のバロック宮殿へは、お城の裏の東側にある入り口から別途無料で入場できます。

ブラチスラバにあるブラチスラバ城のバロック庭園

ブラチスラバの歴史に興味のある方は、城内にある歴史博物館(大人14ユーロ)へぜひどうぞ。ブラチスラバ城の内部に入ることができ、展示物を見て回ったり、絶景を楽しむこともできます。

ブラチスラバにあるブラチスラバ城の歴史博物館内部の様子
博物館の様子 / 画像引用元:公式ウェブサイト
ブラチスラバにあるブラチスラバ城の歴史博物館内部の様子
博物館の様子 / 画像引用元:公式ウェブサイト

ブラチスラバ城の情報

住所Bratislavský hrad, 811 06, Bratislava
アクセス聖マルティン大聖堂から徒歩12分
もしくは、バス44番・47番で丘の上にあるZámocká停留所下車、その後徒歩5分
入場料敷地内の散策は無料
(博物館は14ユーロ)
開館時間08:00〜22:00
(博物館は10:00〜18:00)
定休日なし(だと思うのですが、火曜日に誰もお城に向かってのぼっていなければ、クローズしていて散策できないかもしれないのでご注意ください)
博物館は火曜日が定休日
公式ウェブサイトhttps://www.snm.sk/en/museums/museum-of-history/museum-of-history/visit#opening-hours
スポンサーリンク

デヴィーン城(市内からバスで約20分)

ブラチスラバのデヴィーン城の高い場所からの景色

デヴィーン城は、ドナウ川とその支流モラヴァ川の合流地点にそびえ立つ城跡で、紀元前から要塞として利用されていました。

1809年にナポレオン軍によって破壊されましたが、周囲の美しい自然と廃墟の風景が幻想的で、ブラチスラバの人気の観光スポットとなっています。

りり

実際に足を運んでみて、その人気ぶりにも納得。清々しい自然と静かに佇む城跡の組み合わせが最高でした!!

ブラチスラバのデヴィーン城を遠方から眺めた様子

ふもとのチケット売り場で入場料を支払い、敷地内に足を踏み入れます。敷地は広々としており、坂道も思ったほど急ではなく意外と緩やか。道も整備されていて歩きやすいです。

ブラチスラバのデヴィーン城のチケット売り場
ブラチスラバのデヴィーン城のお城への入り口

まずはお城の一番高い部分を目指します。岩とお城が調和した姿は圧巻で、そこから見下ろす素朴な村の風景も美しく心に残りました。

ブラチスラバのデヴィーン城。岩山と城の調和が美しい
ブラチスラバのデヴィーン城から見る素朴な村の風景

途中、ドナウ川のクルーズ船を発見。船上から眺めるデヴィーン城もまた格別の景色でしょう。

ブラチスラバのデヴィーン城とドナウ川とクルーズ船

お城の最も高い場所からの眺めは素晴らしく、ドナウ川とモラヴァ川が交差する様子を一望できます。その向こう側にはオーストリアの地が広がっています。

りり

東西冷戦時代、この地域はチェコスロバキア政府の厳しい監視下にあり、オーストリアへの脱出を試みた人々が命を落とした悲しい歴史も秘めています。

ブラチスラバのデヴィーン城から見るドナウ川とオーストリア

デヴィーン城の敷地内には、古い時代の教会跡や、ナポレオン軍との戦いで使われた爆薬庫跡、時代をかなり遡ったローマ時代の遺跡なども残っていて、見応えがありました。

ブラチスラバのデヴィーン城の教会跡

訪れた日は気温摂氏3度と寒く、風が吹く高い場所では特に冷え込みました。一方、夏は日差しが強そうなので、日除け対策を忘れずにお出かけください。

城跡内にきれいなお手洗いもあります。景色を眺めながらくつろげるカフェがあればさらに良かったのに…と思いました。しかし、後から調べたらキッチンカー(クローズしていましたが見かけました!)でコーヒーやパンを販売している日もあるようです。

チケット売り場の外に出ると、数軒カフェやレストランもありました。

デヴィーン城の情報

りり

市内からバスで約20分、その後、バス停からチケット売り場まで徒歩で10分程度です。デヴィーン城の観光には、市内からの移動も含めて2〜2.5時間を確保しておきましょう!

住所10, Muránská 1050, 841 10 Bratislava-Devín, スロバキア
アクセスブラチスラバ市内Most SNP停留所から29番バスで18駅(約18分)、Štrbská停留所で下車後、チケット売り場まで徒歩約10分
入場料https://hraddevin.mmb.sk/en/visit-us/practical-information/admission/
11〜3月は若干割安
営業時間https://hraddevin.mmb.sk/en/visit-us/practical-information/opening-hours/
季節によって営業終了時間が異なるので要確認
定休日月曜日
公式ウェブサイトhttps://hraddevin.mmb.sk/en/

バスの利用方法については、記事後半の「ブラチスラバ市内の公共交通機関」をご覧ください。

ブラチスラバ市内からデヴィーン城に向かった際、下車したŠtrbská停留所
市内からデヴィーン城に向かった際に下車したŠtrbská停留所
デヴィーン城の観光後に市内に戻る際、バスに乗車したCyril a Metod停留所の様子
観光後に市内に戻る際、住宅街を散策してCyril a Metod停留所からバスに乗車しました
スポンサーリンク

ブラチスラバで立ち寄ったレストラン・カフェ

スロバキアの郷土料理、ブリンゾベー・ハルシュキ
スロヴァキア料理といえば必ず名前の挙がるBryndzové halušky(ブリンゾベー・ハルシュキ)。メインにも前菜にもなります
画像引用元:Modrá Hviezdaレストランの公式ウェブサイト

スロバキア料理は、シンプルながらも深い味わいが特徴で、隣国の影響を受けながら独自の伝統を育んできました。

りり

ジャガイモのニョッキに羊のチーズとベーコンを乗せた「ブリンゾベー・ハルシュキ」が有名です。

海のない内陸国のため肉料理が豊富で、豚肉や鴨肉、ジビエが人気。じゃがいもやパンを使ったダンプリングを添えていただきます。

ブラチスラバではぜひ伝統的なスロバキア料理をぜひ味わってみてください。

Modrá Hviezda(Blue Star)

ブラチスラバの人気レストランModra Hviezdaの外観と通りの様子

ブラチスラバ城に向かう途中の坂道にあるスロバキア料理を提供するレストラン。トリップアドバイザーで検索すると、いつも上位にランクインする人気の場所です。

以前から気になっていたので、12時過ぎの予約を入れて初めて訪問しました。

入り口を入ったフロアは窓があって明るいですが、奥は洞窟のような薄暗くて雰囲気のあるエリアになっています。

ブラチスラバの人気レストランModra Hviezdaの入り口付近のテーブル席
ブラチスラバの人気レストランModra Hviezdaの奥のテーブル席。洞窟のようになっている
ブラチスラバの人気レストランModra Hviezdaの奥のテーブル席
こちらの席に通してもらいました

メインディッシュにハンガリーのマンガリッツァ豚を使った料理もあり、ちょっと気になったものの、ウェイターさんに相談して「鹿肉のグラーシュ」をオーダーすることに。

ハンガリー発祥の「グヤーシュ」はスープですが、スロバキアを含む周辺諸国の「グラーシュ」はシチューのような料理です。

りり

鹿肉は柔らかく、おいしいソースが付け合わせのパンのダンプリングによく合いました!

ブラチスラバの人気レストランModra Hviezdaで食べた鹿肉のグラーシュ

13時頃にお店を出る頃は、ほぼ満席になっていました。公式ウェブサイトから簡単にテーブル予約できるので、行ってみたい方は事前の予約がおすすめです!

Modrá Hviezdaの情報

住所Beblavého 292/14, 811 01 Staré Mesto-Hrad
アクセス聖マルティン大聖堂から徒歩5分
営業時間https://modrahviezda.sk/en/
水〜金曜日は夕方のみ
土〜日は正午から営業
定休日月〜火曜日
(2024年12月現在の情報。夏はもしかしたら営業している??)
公式ウェブサイトhttps://modrahviezda.sk/en/
テーブル予約やメニューの確認もこちらから可能

Matsu premium matcha & coffee

ブラチスラバで抹茶ラテのいただけるMatsu Premiumの外観

街の中心の日本大使館の入っている建物内に、日本の抹茶系ドリンクを提供するカフェがあると知って訪れました。

こじんまりとしたお店ですが、運良く空いたばかりの席があったので着席。店内はかわいらしくほっこりした雰囲気で、店員さんもきっと親日家なんだろうなという様子で安心して利用できます。

ブラチスラバで抹茶ラテのいただけるMatsu Premiumの店内の様子

ラテアートが施された美しい抹茶ラテが到着!抹茶の深い苦味と香りがしっかりと感じられ、ミルクとのバランスもよく、異国の地で味わっているとは思えない感動の味でした。

ブラチスラバでのMatsu Premiumでオーダーした抹茶ラテ

後で調べて知ったのですが、こちらのお店はブラチスラバ2号店ということで人気のお店だったようです。

ヨーロッパ旅行の最中に日本の味でホッとしたい方は、立地も抜群のMatsu Premiumさんにぜひ立ち寄ってみてください。ケーキ類もクチコミで評判です!

Matsu premium matcha & coffee

住所Hlavné námestie 2, 811 01 Bratislava
アクセスミハエル門から徒歩3分
定休日クリスマスなど。公式インスタグラムで要確認
公式インスタグラムhttps://www.instagram.com/matsucafetea/
スポンサーリンク

ブラチスラバ市内の公共交通機関

っちゅう
ブラチスラバ中央駅に停車中のトラム。赤い車体がかっこいいです
ブラチスラバ中央駅で乗り場が分かりにくかったのですが、階段を降りた下のフロアから出発しています

駅から旧市街の入り口までは徒歩で20分程度。歩いて街を見るのが好きなら、公共交通機関を使わないという選択肢もありです。

かくいう私も、過去のブラチスラバ訪問時は徒歩観光でしたが、今回はデヴィーン城が市内から10キロ離れていたので、初めて公共交通機関を利用しました。

りり

ブラチスラバの公共交通機関は「トラム」「トロリーバス」「バス」の3種類。地下鉄は通っていません。

路線についてはもっぱらGoogle mapsを利用しましたが、表示される案内や時間も正確でした。

チケットの値段と種類

2024年12月現在、ブラチスラバ市内であれば30分チケットが1.1ユーロ、60分チケットが1.6ユーロ、24時間チケットが4.8ユーロと良心的なお値段です。

チケットの購入場所

ブラチスラバの公共交通機関のチケットを販売している自販機
ヨーロッパの自動販売機はお釣りが出なかったりお金が吸い込まれて終了したり…。国や地域によりますが、現金での購入についてはあまり信用していません(個人的な感想です)

ブラチスラバの公共交通機関のチケットは「販売機でコインしか買えない」という情報を目にしたのですが、実際に現地で見たらカードでタッチ決済できる自動販売機もいくつか見かけました。

りり

自動販売機は年季が入っているように見えますが、タッチ決済できるならいいですね!(私は使っていないのですが…)

ブラチスラバ中央駅には、公共交通機関チケット売り場があまり目立たない場所にひっそりとありました。慣れていない街では、このような販売員がいる場所で購入するのが一番安心かと思います。

他にも、街の中のキオスクや、ショッピングモールでもチケットは購入可能です。

ブラチスラバの公共交通機関のチケットを販売する窓口
ブラチスラバ中央駅では、トラム乗り場へ向かうエスカレーターの隣に、チケット売り場の建物があります
ブラチスラバの公共交通機関のチケットを販売する建物とトラム乗り場の位置関係を示す画像
ブラチスラバ中央駅のチケット売り場の隣の階段を降りると、トラム乗り場があります

私はブラチスラバの公共交通機関チケットを買える「IDS BK」というアプリをスマホにダウンロードして、ブダペスト出発前にチケットを購入しました。

りり

シングルチケットやデイチケット(24時間チケットなど)を買う場合は、名前などの登録は不要ですぐ使えます!

私は名前の登録など済ませたのですが、1週間以上の長期滞在チケットが必要でなければ、不要な手続きでした。

アプリは使いやすかったのですが、唯一残念だったのは5ユーロ以上をアプリにチャージして、そこから支払いをしないといけなかった点です。

ブラチスラバの公共交通機関のチケットを購入できるIDS DKのアプリの画面の様子

4.4ユーロの24時間チケットを買いたかったので、0.6ユーロ分無駄になってしまいますが、現地でチケット売り場を探す手間を省きたかったのでよしとしました。ちなみに、アプリで買うと正規料金より10%分お得です。

ブラチスラバの公共交通機関のチケットを購入できるIDS DKのアプリの画面の様子

チケット購入後、すぐにチケットをアクティベートするか、90分以内で好きな時間にアクティベートできます。

私は前日の夜に購入して時間に余裕があったので、試しに90分後にアクティベートを設定しました。すると、購入後にチケット利用開始のカウントダウンが始まりました。90分後に使う予定が早まって、80分後に利用したい…という場合はチケット開始を早められないので気をつけましょう。使う直前にすぐアクティベートするのがシンプルでいいかと思います。

りり

アプリも便利でしたが、現地でカードを使ってチケットを購入してもよかったかな、と振り返ってみて思います。

トラムやバスの利用方法

ブラチスラバのバスの中にある打刻機の画像

紙のチケットを購入した場合は、バスやトラムに乗車後に必ず打刻が必要です。

りり

チケットを持っていても、打刻していないと罰金が50ユーロなので気をつけてください!!

アプリのチケットはアクティベートしていればそのまま乗車できます。検札官がきたら、アプリのQRコードを提示しましょう。

スポンサーリンク

ブダペスト〜ブラチスラバ間の移動

ブラチスラバ中央駅の外観
ブラチスラバ中央駅

ブダペストの西駅〜ブラチスラバ間は電車で約2時間30分、大体1〜2時間に1本の頻度で運行しています。

りり

チェコのプラハ行き、もしくはポーランドのクラコフやワルシャワ行きの便の途中に、ブラチスラバを通過しています。

ブラチスラバ中央駅の内部の様子

ブダペスト〜ブラチスラバ間の電車の値段は、一番安いタイミングの返金不可タイプの場合、1等車が19ユーロ、2等車が12ユーロ程度です。予約が埋まるにつれて、チケット代は高くなっていきます。

今回は往復とも1等車で手配しました。いずれもブダペスト〜チェコ間の便で、1等車はチェコの車両でした。

ブダペスト〜ブラチスラバ間の1等車の車内の様子

2等車の車両は、コンパートメントタイプとクロスシートタイプがありました。

ブダペスト〜ブラチスラバ間の2等車の車内の様子。コンパートメントタイプ
ブダペスト〜ブラチスラバ間の2等車の車内の様子。クロスシートタイプ
りり

国境でパスポートチェックはありませんが、国ごとに車掌さんが交代するので、その都度チケットの確認が必要です(ハンガリーで1回、スロバキアで1回)。

チェコやポーランドへ向かう場合は、さらにチケット確認の回数が増えます。

私はいつもハンガリー国鉄のウェブサイトからチケットを購入しています。最近はシートマップを見ながら座席指定もできるのが便利!!

車掌さんにはスマホやスマホアプリでチケットのQRコードを提示できればOKで、チケットを打ち出す必要はありません。

ハンガリー国鉄でのチケット購入方法などは、こちらの記事に詳しくまとめているのでご参照ください!

あわせて読みたい
【ハンガリー国鉄】電車のチケット購入方法 & 事前に知っておきたい情報12選! ハンガリーの首都ブダペストだけでなく、地方へお出かけする予定がありますか? ハンガリー国内の中〜長距離移動は、ハンガリー国鉄(MÁV)や長距離バス(Volánbusz)を...
スポンサーリンク

【まとめ】隣国ハンガリーから行く、スロバキアの首都ブラチスラバ1日観光!

ブラチスラバ旧市街の様子

スロバキアの首都ブラチスラバは、多文化が交わる中欧の要所で、旧市街では歴史的な建物や古い街並みを楽しむことができます。ユーロを導入していますが、物価は比較的安価で旅をしやすいです。

ハンガリーの首都ブダペストから電車でおよそ2時間30分。街の見どころは集中しているので、日帰り観光で滞在を満喫することも十分に可能です。実際、今回の記事を書くにあたり私は現地に8時間ほど滞在して、その日のうちに帰ってきました。

ブラチスラバ中央駅から旧市街までは徒歩で約20分、トラムやバスを使えば10分程度ですぐ移動できます。旧市街の散策・聖マルティン大聖堂やブラチスラバ城の観光をして、スロバキアの郷土料理にぜひ挑戦してみてください。評判のいいカフェの数も多いです。

以上、参考になる情報があれば幸いです。思い出にのこるブラチスラバ観光になりますように!

ブダペスト東駅からウィーンまでも約2時間半の鉄道旅です。ハンガリー系とオーストリア系の列車の比較をしてみました!

あわせて読みたい
【ブダペスト〜ウィーン間の列車比較】オーストリア系 vs ハンガリー系、在住者が東駅で撮影してみた! 国境を越えて気軽に旅ができるのは、ヨーロッパ旅行の醍醐味のひとつ。ブダペストとウィーンは列車でわずか2時間半の距離なので、「ついでにもう一都市!」と、どちらも...
スポンサーリンク
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次