これからハンガリーに渡航する予定のみなさんは、「ハンガリー」という国名を聞いて、何をイメージされますか??
私はハンガリーの首都ブダペストに住んで19年経ちます。
20年ほど前に東京の旅行会社で働き始めた頃、「ハンガリーってどこにあるの?」と全く知識がなく、ハンガリーに対して何のイメージも湧きませんでした💦
ハンガリーをご存知の方なら、ハンガリーといって思い浮かぶのは以下のような内容ではないでしょうか。
- 「ドナウの真珠」と呼ばれる美しい首都のブダペスト
- 大平原を駆け抜ける騎馬民族のイメージ
- ハンガリー料理といえば「グヤーシュスープ」
- 鮮やかな刺繍の施された民族衣装
最近でいえば「ハンガリーの異次元の少子化対策」、アメリカでノーベル生理学・医学賞を受賞した「カリコー・カタリン博士」、ハンガリーへの「音楽留学」や「医学部留学」も有名かもしれません。
ハンガリーはヨーロッパの中央に位置する小国で、人口は約960万人。
民族は主にハンガリー人で、アジアからやってきた騎馬民族の子孫と言われており、親日家の人も多いです。話されている言語はハンガリー語です。
西ヨーロッパに比べると物価が安く、コスパがいいのが嬉しい点。歴史あるヨーロッパらしい風景や、日本人の口にも合うハンガリー料理などを楽しめます。
さらにもうちょっと詳しく、ハンガリーの基本情報について、ブダペスト在住の私がまとめてみました。
急に仕事でハンガリーへ出向く予定になった方や、西ヨーロッパの次は中欧・東欧に行ってみようと計画中の方は、一通り読んでいただけたらハンガリーの様子がなんとなく分かると思います。
気になる項目に飛ぶこともできるので、ハンガリーに渡航する前に、ぜひこちらの記事をご活用ください🎉
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りり / 旅行大好き
ハンガリーの首都、ブダペスト在住19年
1人旅が大好きで、世界50カ国以上を訪問
東京で旅行会社に4年勤務経験あり
ヨーロッパに長年いるけれど、実はインドや暖かい国が大好き
旅のプロとして、みなさんに役立つハンガリー情報や、旅行情報をお届け中!
ハンガリー旅行に関するお問い合わせもお気軽にどうぞ!
ハンガリーの基本情報
気になる項目が青字の場合、クリックすると下に続くもう少し詳しい情報に飛びます!
国名 | ハンガリー |
国旗 | 赤・白・緑🇭🇺 |
言語 | ハンガリー語 |
民族 | ハンガリー人(約84パーセント) ロマ人(2パーセント)など |
国の位置 | 中央ヨーロッパ ※7つの国が隣接(オーストリア、スロヴェニア、クロアチア、セルビア、ルーマニア、ウクライナ、スロヴァキア) |
時差 | 日本より8時間遅れ サマータイムは日本より7時間遅れ(3月最終日曜から10月最終日曜日に入る直前まで) |
通貨 | ハンガリー・フォリント |
物価 | どんどん高くなってきているが、西ヨーロッパと比べるとまだ比較的安価 |
人口 | 約960万人(2022年、中央統計局) ※日本の人口の約13分の1 |
面積 | 約9万3,000平方キロメートル ※日本の面積の約4分の1 |
宗教 | 主にカトリック、その他カルヴァン派、ルター派など。無宗教者も多い |
首都 | ブダペスト(約170万人) |
その他主要都市 | デブレツェン(約20万人) セゲド(約16万人) ミシュコルツ(約14.5万人) ペーチ(約14万人) ジュール(約13万人)など |
チップ | MUSTではないが習慣あり |
水道水 | 飲んでも大丈夫だが、浄水器を使ったりミネラルウォーターを飲む人が多い |
電圧 周波数 プラグ | 電圧:220ボルト 周波数:50ヘルツ プラグ:Cタイプ |
治安 | 比較的良好 スリや置き引きには注意 凶悪犯罪は少ない |
お土産 | アカシアのはちみつ、トカイワインなど |
食事 | ハンガリー料理(パプリカパウダーを使った料理) ヨーロッパの料理、中近東の料理、アジアの料理など、レストランはいろいろある |
トイレ事情 | 有料の場所が多い(少額の現金・コインの準備が必要) 入場料や飲食代を支払った場所(観光地・レストランなど)で賢く利用 一部のショッピングモールではトイレが有料だが、無料のところもあり |
季節 | 四季があるが、体感では冬が長めで春・秋は短い |
祝日 | 1年で13日間 |
ビザ | 日本国籍であれば90日間は不要 2025年半ばからETIASという事前渡航申請システムが、ハンガリーを含むヨーロッパ30ヵ国の入国時に必要となる予定 |
フライト | あいにく日本からの直行便はなし ヨーロッパや中近東のハブ空港で乗り換えするのが一般的 |
宿泊 | 高級ホテルから安宿、ホステル、民泊など様々 |
ハンガリーの基本情報をちょっと深掘り
ハンガリーの国名
ハンガリーという国名は、ハンガリー語ではMagyarország(マジャロルサーグ)と言います。
Magyarがマジャル人(ハンガリー人)、Országが国という意味です。
2011年まではハンガリー共和国(Republic of Hungary)が正式名称でしたが、2012年からハンガリー(Hungary)に変更されました。
ハンガリーの国旗
国旗は赤・白・緑。赤は「強さ」、白は「忠誠」、緑は「希望」を表しているそうです。
イタリアの国旗を横にひっくり返すとハンガリーの国旗になります。
イタリアの国旗といえば赤は「トマト」、白は「チーズ」、緑は「バジル」なんて言われたりしますよね。
これを参考に、私の中でのハンガリーの国旗は、赤は「(ハンガリー料理に必須の)パプリカパウダー」、白は「(料理でよく使う)豚の脂」、緑は「(ハンガリーで一番一般的な緑色の)パプリカ」と覚えています!
ハンガリー語
「ハンガリーって何語を話してるの?」と、初めてハンガリーに来る人には、ほぼ毎回聞かれます。
正解は「ハンガリー語」。あまり聞き慣れないですよね。
ラテンアルファベットを使用しているので、日本人でも読むのはそこまで難しくありません。
ちなみに、ありがとうは「Köszönöm / クスヌゥム」と言います。
ハンガリー語の話者は世界でもほんの1,500万人程度。似たような言語が他にはなく、周辺諸国でもあまり応用が利かないマイナーな言語です。
マイナー言語であるハンガリー語。ハンガリー人はヨーロッパの中央で頑なに独自の言語を守り、そのことを誇りに思っています。
挨拶やちょっとした会話にハンガリー語を混ぜると、ハンガリー人が大喜びしてくれますよ!
旅行中に簡単なハンガリー語を使って、ぜひ現地の人とコミュニケーションをとってみてください!
こちらの記事に、旅行で使えそうなハンガリー語をまとめました。
ハンガリー人
ハンガリー人はウラル山脈近くのアジア側にいた騎馬民族がルーツと言われています。
ヨーロッパでは珍しく、ハンガリー人の名前は、アジア圏の国と同様「姓→名」の順番で書きます。
「私たちもアジアから来たから」と親しみを込めて言ってくれるハンガリー人も多く、基本的に親切で優しい人が多いです。
長年ハンガリーに住んでいますが、アジア人だからという理由で、嫌な思いをした記憶はほとんどないです。
しかしながら、現在のハンガリー人の見た目は全然アジアっぽくはなく、いわゆるヨーロッパと言ってイメージする白人系の人が多いです。
最近話題になったハンガリー人といえば、2023年のノーベル生理学賞・医学賞を受賞したカリコー・カタリン博士。彼女はアメリカでの研究が評価されノーベル賞を受賞しましたが、ハンガリーのセゲド大学医学部出身のハンガリー人です。
娘さんのテディベアの中にお金を隠して、アメリカへ向け出国したことが話題になっていましたね。
同じく2023年のノーベル物理学賞を受賞したクラウス・フェレンツ教授も、オーストリアで活躍するハンガリー人。
この2人のように、移住先でノーベル賞を受賞するハンガリー人が多くいます。
ハンガリー人の人口比率に対して、ハンガリー人/ハンガリー出身者のノーベル賞受賞率は、世界でもトップクラスと言われているんです。
その他、意外な人々や、みなさんの生活に関わる製品を発明した人の中にも、ハンガリー人・ハンガリー出身者が多いのが驚きです。
- アメリカのピューリッツァー賞を創設したジョセフ・ピューリッツァー氏(1847年マコー出身)
- 20世紀を代表する作曲家の1人、民族音楽の研究を続けたコダーイ・ゾルターン氏(1881年ナジセントミクローシュ出身)
- ハンフリー・ボガートとイングリッド・バーグマン主演の映画「カサブランカ」の監督、アカデミー賞受賞のマイケル・カーティス氏(1888年ブダペスト生まれ)
- ボールペンの発明者、ビーロー・ラースロー氏(1899年ブダペスト生まれ)
- 20世紀を代表する写真家、ロバート・キャパ氏(1913年ブダペスト生まれ)
- サッカー好きなら知っている、レアル・マドリードで活躍したプシュカーシュ・フェレンツ選手(1922年ブダペスト生まれ)
- ルービック・キューブを発明したルビク・エルヌー氏(1944年ブダペスト生まれ)
- マイクロソフト社でエクセルやワードを開発したシモニ・カーロイ氏(1948年ブダペスト生まれ)
- 日本で大道芸人として有名になった、12ヶ国語を操るピーター・フランクル氏(1953年カポシュヴァール生まれ)
- リヴァプールFCで活躍中のソボスライ・ドミニク選手(2000年セーケシュフェヘールヴァール生まれ)
ここまで有名なハンガリー人を紹介してきましたが、21世紀の現代、旅行中にみなさんが出会うハンガリー人は、いろいろなタイプの人がいると思います。
先述した通り基本的に優しい人が多いですが、日本から来ると気になるかもしれないのが、サービス業界で働く人々のゆるい感じです。
良くも悪くも裏表がない人が多いので、その日のご機嫌次第でびっくりするようなサービスを受ける可能性もあります💦
日本ほどサービスの良い国はないので、その点はあまり期待しすぎずに、ハンガリー人との触れ合いも含めて滞在をお楽しみください!
ハンガリーのサービス面での日本との違いなどに、もしかしたらがっかりするかもしれません。事前にネガティブな情報を頭に入れて、旅を楽しみましょう!?
ハンガリーの通貨:フォリント
ハンガリーはEU加盟国ですが、ユーロではなく自国通貨の「フォリント」を採用しています。
お札 | 硬貨 |
---|---|
20,000フォリント 10,000フォリント 5,000フォリント 2,000フォリント 1,000フォリント 500フォリント | 200フォリント 100フォリント 50フォリント 20フォリント 10フォリント 5フォリント |
ハンガリーで一番小さな硬貨は「5フォリント」です!2013年まで使用されていた、1フォリント・2フォリント硬貨は現在使われていません。
商品の値札が998もしくは999フォリントの場合は1,000フォリント、996もしくは997フォリントの場合は995フォリントになります。
999フォリントの商品に対し、1,000フォリントを支払う→おつりなし
996フォリントの商品に対し、1,000フォリントを支払う→5フォリントのお釣りがくる
クレジットカード・デビットカードが使える場所が多いので、フォリントの現金はさほど必要ではありませんが、少しは持っていると安心ですね。
日本で日本円をフォリントに両替をするのはレートが良くないです。
心配であれば最低限の現金(5,000〜10,000円分)を日本でフォリントに両替しておいてもいいですが、ハンガリーに到着してからカードでATMから現金を引き出しするか、現金を両替所で両替する方が割安です。
ハンガリーでは、日本円を直接フォリントに両替できます!
銀行で両替をすると、待ち時間もかかるし手数料も高いので、街にある両替所を利用する方がおすすめです。
ブダペストであれば、結構たくさんの両替所を見つけられます。CHANGEの看板を探しましょう。
Google mapで「両替所」と検索すると、街の両替所のレビューがでてきます。その評価で、レートがいいか悪いかが一目瞭然ですが、一見良さそうな両替所でも悪い評価が紛れていたりもするので、事前にしっかり目を通しておきましょう。
大きな駅(西駅・東駅)の周辺の両替所は、ものすごくレートが悪いところも一部あるので、必ず事前にチェックをしてからご利用ください!
観光客の多い場所ではユーロが使える場合もあります。「ユーロの現金をちょうど持っているよ」という場合は、お財布に入れておいたら、いざという時に使えるかもしれません。
ハンガリーの物価
ハンガリーではコロナ禍以降インフレがひどく、スーパーに行ったりレストランのメニューを見るたびに「また高くなった!」と驚きを隠せません。
だいぶ収まってきた感はあるものの、数年前と現在では、ハンガリーの物価は急に高い水準になってしまった印象です。
それでも、西ヨーロッパに出かけると「やっぱりハンガリーの方がまだまだ物価が安いな〜」と思います。
ここ数年でオーストリア・イタリア・ドイツ・バルカン半島の中でも物価が高めのクロアチア海沿いに出かけました。その時の体感で、物価の違いは以下のような感じです。
商品 | オーストリア・イタリア・ドイツ・クロアチアの大きめの都市 | ハンガリー(ブダペスト) |
---|---|---|
コーヒー | 4〜7ユーロ | 2.5〜5ユーロ |
前菜 | 8〜15ユーロ | 6〜10ユーロ |
メインディッシュ | 15〜25ユーロ | 10〜18ユーロ |
公共交通機関1日券 | 8ユーロ | 6.5ユーロ |
4つ星ホテル | 180ユーロ〜 | 120ユーロ〜 |
もちろん、レストラン・カフェ・ホテルなどによって料金はまちまちです。あくまでも料金は参考程度にご参照ください。
とにかく、ハンガリーの物価は西ヨーロッパよりは安いというのが結論です!
比較表で例に出した首都ブダペストの物価が一番高いので、ブダペスト以外へ出かけるとさらにお得感がでてきます!
ハンガリーの首都ブダペスト
(中央上)くさり橋
(右上)国会議事堂
(左下)中央市場
(中央下)王宮のヴァールケルト・バザール
(右下)オペラ座の内部
ハンガリーの首都ブダペストは「ドナウの真珠」と呼ばれる美しい街で、歴史を感じられる古い建物がたくさん残っています。
ブダペストは街の一部がユネスコの世界遺産に認定されています!
- ドナウ川の景観(1987年、文化遺産)
- 王宮の丘(1987年、文化遺産)
- アンドラーシ通りと歴史的環境(2002年、文化遺産)
街の見どころはある程度集中しているので、ところどころ公共交通機関を使いながら、街歩きを楽しむのにちょうどいいサイズです。
景色がいい場所が多いので、街の中心やドナウ川沿いをぶらぶらと散歩をするだけでも楽しいですよ🎵
1日あれば主な観光スポットは見て回れます。公共交通機関も発達しているので、街の移動はとてもしやすいです。
短期滞在でもぜひブダペストの魅力を存分に味わってください!!
ブダペスト観光におすすめの場所をまとめたので、観光の予定がある方は必見です!
ブダペストの公共交通機関をのりこなすには、こちらの記事をどうぞ。
ハンガリーのチップ事情
ハンガリーにチップの習慣はありますが、現地の人の間でもいろいろ意見が分かれる部分があります。
一般的には次のような場合にチップの支払いをしますが、義務ではありません。
いいサービスを受けたり、ぜひチップを渡したいと思った時に払ってください!!
- レストランやカフェ…10パーセント程度
※レストランやカフェでは、レシートを受け取るとサービス料 (szervizdíj)の10〜15%が料金に上乗せされていて、私の場合はそれがチップだと考えて特に追加で支払いはしていません。
でも、厳密にはチップとサービス料は違うらしいと、この記事を書くにあたり知りました(‼️)。
私は今までチップを払っていなかったことになりますが、怪訝な顔をお店の人にされたことはなかったです。(サービス料が支払い時に上乗せされていたら、私のようにチップを追加で払わないハンガリー人が多いようです。)
観光地でやる気あふれる(?)ウェイターさんの場合は、自ら「チップはお支払いになりますか?」と聞いてきます(笑)。その場合、支払うか支払わないかはみなさんの判断次第です。
※セルフサービスの食堂などでは、チップは不要です。 - タクシー…5〜10パーセント(キリのいい数字にする。例:8,300フォリントなら9,000フォリントにする)
※スーツケースを積んでもらった場合は、チップを少し多めに払うのが習慣です。 - ホテルの枕銭…300〜500フォリント程度
- 高級ホテルのポーター…500〜1,000フォリント程度
ハンガリーの電圧と周波数、プラグ
ハンガリーの電圧・周波数・プラグは以下の通りです。
- 電圧:220ボルト
- 周波数:50ヘルツ
- プラグ:Cタイプ
ハンガリーの周辺諸国のほとんどでも、Cタイプのプラグが使えます。マルチ変換プラグがあれば、Cタイプ以外にも変換できるので便利です。
日本の電圧は100ボルトでヨーロッパと異なります。でも、スマートフォンやノートパソコンなど、旅行で必要となる電化製品の多くは「全世界対応」なので、変圧器は必要ありません。
ただし、日本からドライヤーを持ってきたい場合は、必ず海外でも使用できるドライヤーにしてください。
私は誤って日本仕様のドライヤーをポルトガルで使ってしまい、火を吹かせたことがあります‼️
こちらの記事で、ハンガリー旅行にあると便利なグッズをまとめています!
ハンガリーの治安
ハンガリーの治安は比較的良好で、凶悪犯罪はほとんどありません。
ただし、気が緩んでいる人や、混雑した場所を狙ったスリや置き引き、ウブな人を騙す偽警官詐欺などがあります。
- レストランのテラス席にて。テーブルにスマートフォンを置いたまま食事をしていたら、気がついた時にはスマートフォンがなくなっていた
- パブやレストランで椅子にカバンを置いたままトイレに行って、戻って来たらカバンごと盗まれていた
- パブやレストランで友達と話に夢中になっていたら、置いてあったカバンが丸ごと盗まれていた
- コートのポケットにスマートフォンをいれて、混雑したトラムに乗車。下車した後にスマートフォンが盗まれていたことに気がついた
- 人通りの少ない道で警察官と名乗る人物にクレジットカードを提示するよう指示をされる。その後、クレジットカード被害に遭っていたことに気がついた
- 貴重品は体から離さない。テーブルに置きっぱなし、カバンを体から離れたところに置くのはアウト
- 貴重品はカバンの奥など、手を伸ばしても届かない場所で管理をする
- 正式な身分証明書はパスポート。クレジットカードを見せろという人は詐欺師なので無視する
気持ちを緩めず行動できていたら、スリ・置き引き・詐欺の被害に遭うことはありません。
酔っ払って羽目を外さない、知らない人のことを信用しすぎない、クレジットカードを見せろと言われたらその場を離れて賑やかな場所へ行くなどを心がけ、気を緩めずに貴重品を守ってください!
ハンガリーの治安に関するもっと詳しい情報は、こちらからご覧いただけます。
ハンガリーのお土産
(右上)日本ではあまり使わないがパッケージがかわいいパプリカパウダー
(左下)ハンガリーのカロチャ刺繍
(右下)トカイワインだけでなく、赤ワインもたくさん種類があります
ハンガリーらしいお土産といえば、アカシアのはちみつ、世界三大貴腐ワインのトカイワイン、かわいらしい刺繍製品などが挙げられます。
その他、陶磁器のヘレンドやジョルナイ、バラトン湖畔の村ティハニのラベンダー製品なども有名です。
(下の段) お土産屋さんに売っているティハニのラベンダー製品。ソープ類や、ラベンダー風味のはちみつやお菓子など
ブダペストの歩行者天国ヴァーチ通り周辺や中央市場などに、お土産屋さんがたくさんあります!
お土産屋さんでは、マグカップや冷蔵庫に貼るマグネット、木のおもちゃや人形、キーホルダー、Tシャツや帽子など、ありとあらゆる典型的なお土産も見つけられます。
気取らないお土産を探す場合は、スーパーへ行って、日本では見かけないパッケージのお菓子などを購入するのもいいですね!
もっと詳しいハンガリーのお土産情報は、こちらの記事からどうぞ!
ハンガリーの食事
(右上)牛肉のプルクルト
(左下)マンガリツァ豚のステーキ
(右下)フォアグラのソテー
典型的なハンガリー料理の特徴は、パプリカパウダーを使った赤っぽい色の料理です。グヤーシュスープが結構有名なのではないでしょうか。
内陸国なのでお肉料理が中心。「食べられる国宝」マンガリッツァ豚は、日本でも有名になってきているようですね。
日本人の口にも合う味付けが多いのですが、伝統的な料理はラードや鴨の脂を使っているので、思ったよりもヘビーなことが多いです。
観光客が行くお店のメニューにはハンガリー料理が並んでいますが、普段暮らしていていると、ハンガリー料理専門店は意外と見かけません。
ハンバーガー、ピザ、ギロス(ギロピタ)、イタリアン、中近東料理、インド料理、東南アジア料理、中華料理などは、観光客でも足を運びやすい場所に散らばっています。
もちろん、和食屋さんやお寿司屋さんもあります。
(真ん中上)ルスヴルムのクレーメシュ
(真ん中下)ジェルボーのケーキとドリンク
(右上)セントラルカフェのカプチーノ
(右下)ジェラルディン-アウグストのケーキ
私がハンガリーで好きなのは、歴史を感じられる古いカフェです。ブダペストにも地方の街にも、老舗のカフェが存在します。
「今日の夕食はフォアグラだから、お昼は軽めにしようかな…」という時は、カフェのケーキや、カフェによってはサラダやパンなどの軽食もおいてあるのでおすすめです。
ハンガリーに長期滞在される場合は、ヘビーなハンガリー料理と、それ以外の軽めの料理を織り交ぜながら、お食事タイムをお楽しみください!カフェもすごくおすすめです☕️
おすすめのハンガリー料理を独断と偏見でピックアップしました。ハンガリーで料理ってそもそもどんな料理??という方は、こちらの記事を要チェックです!
ブダペストにある老舗カフェの情報はこちらです。
ハンガリーの季節
(右上)夏はドナウ川クルーズで大混雑のブダペストの船着場
(左下)落ち着いた日差しの秋、世界遺産のホッロークーにて
(右下)どんより曇り空の冬、ブダペスト王宮のヴァールケルト・バザール
ハンガリーにも日本と同じように四季がありますが、ハンガリーに住んでいて体感する季節は次のような感じです。
- 4〜5月…春
寒すぎず暑すぎず、過ごしやすい季節
長い冬を終えて待ちに待った春なので、現地の人もウキウキしている感じ - 6〜9月前半…夏
6月に入ると突然暑くなり、夏が始まる
夜9時頃まで明るく、現地の人も観光客も結構はじけていて楽しそう
温暖化の影響か、近年では30度を超す日も多く非常に暑い
クーラーはない施設もあるので、屋内は非常に暑い場合もあり
日差しがかなり強いので、日焼け止めや帽子は必須 - 9月中旬〜10月…秋
春と同様、寒すぎず暑すぎず、過ごしやすい季節
10月後半頃からだんだん曇りの日が増えて、冬に近づくのを感じる - 11月〜3月…冬
日が短くなり、寒さも増す冬の季節。曇っている日が多い
フランダースの犬やマッチ売りの少女に出てくるような暗い冬の世界(でも、現代なのでまだマシ)
12〜2月の最高気温は0〜5度程度なので、暖かいコート・帽子などが必須
冬でもクリスマス前は観光客が多い
ハンガリーを快適に旅行できる季節は春か秋です。
観光客が夏ほどは多すぎず、気候もいいので過ごしやすいです。
夏は日が長く明るくて楽しい雰囲気に満ち溢れています。
しかし、30度を超える真夏日もある上に、冷房が効いていない場所も結構あるので、暑いのが苦手な人は意外と要注意です。日差しも強いので日焼け対策をお忘れなく。
冬は日が短く寒さも増し、曇っていたり小雨の日が多くなります。
気分がどんよりしがちですが、クリスマス前はクリスマスマーケットを目的に、たくさんの地元客や観光客が集まります。
旅行ではそれぞれの季節にあった楽しみ方があるので、ハンガリーへ来る時期に合わせて、どんな風に時間を過ごすか計画してみてください。
冬はフライトやホテルが割安なのが、旅行者にとって嬉しい点です。冬のハンガリー旅行のデメリット・メリットについてまとめた記事はこちらです。
ハンガリーの祝日
ハンガリーの祝日は13日間。ハンガリーの独自の祝日の他、キリスト教に関連した休み(イースター、クリスマスなど)があります。
旅行の期間に祝日がある時に気をつけたいのは、スーパーが閉まってしまう点です。
レストランは通常は開いていますが、12月24〜26日はクローズしている場合が多いです。(クリスマスは日本の新年のようなイメージです。)
2024年の祝日は以下の予定になっています。
日付 | 祝日・稼働日・休日 |
---|---|
1月1日(月) | 新年 |
3月15日(金) | 1848年革命記念日 |
3月29日(金) | 聖金曜日 |
3月31日(日)・4月1日(月) | イースター・イースターマンデー |
5月1日(月) | メーデー |
5月19日(日)・20日(月) | 聖霊降臨祭 |
8月3日(土) | 稼働日(平日扱い) |
8月19日(月) | 休日 |
8月20日(火) | 建国記念日 |
10月23日(水) | 1956年革命記念日 |
11月1日(金) | 諸聖人の日 |
12月7日(土) | 稼働日(平日扱い) |
12月14日(土) | 稼働日(平日扱い) |
12月24日(火) | 休日 |
12月25日(水)・26日(木) | クリスマス |
12月27日(金) | 休日 |
ちょうど旅行期間と祝日が重なっている場合や、「稼働日って何?」と気になった方は、こちらの記事で詳細をご確認ください。ハンガリー独自の祝日では、国籍に関係なく、いくつかの美術館や博物館に無料で入場できます!
ハンガリーへのフライト
日本からハンガリー・ブダペスト空港への直行便は残念ながらありません。
ヨーロッパや中近東のハブ空港を経由して、ブダペストへ乗り入れることになります。
私がいつもフライトを調べる時に使っているのはエクスペディア。希望の日程に飛んでいるフライトを、料金の安い順番に提示してくれて、料金や飛行時間の比較ができるのが便利です。
乗り継ぎが2回以上だと疲れるので、「乗り継ぎ1回」で絞り込みをして検索するのがいいです!
乗り継ぎの時間が長すぎる(3〜4時間以上)と、時間を持て余して疲れる場合があります。予算にもよりますが、1回乗り継ぎで、乗り継ぎ時間が長すぎないフライトを見つけましょう!!
ハンガリーの宿泊
ハンガリーにある宿泊施設のバリエーションは様々です。
5つ星の高級ホテル、サービスも施設も十分な3つ星や4つ星ホテル、暮らすように旅できる民泊、バックパッカーに人気のホステルなど、特に首都のブダペストは選択肢が多いです。
目的と予算に合わせた宿泊先を見つけるには、海外ホテル予約サイトを上手に使いましょう。
- Booking.com…ホテルはもちろん、アパートの1室を探すのにも最適。
私は長期の海外旅行では、街の中のキッチンや洗濯機付きのアパートに泊まるのも好きなので、Booking.comから予約を入れることが多いです。
地図検索も便利。 - エクスペディア…画面がすっきりしていて見やすいです。もちろん地図検索も可能。
- アゴダ…エクスペディアと似たような料金ですが、比較をしたい時に確認しています。
- 楽天トラベル…掲載ホテル数は少な目ですが、希望のホテルが楽天トラベルで予約できる場合、楽天ユーザーならポイントが貯められます。
ブダペストのおすすめホテルをまとめてみました。アパート派ではなくホテル派の方は、参考にしてください!
長期滞在できる場合は、プールのついているウェルネスホテルでの滞在が断然おすすめです。
子連れ旅でもゆっくりできます!
ブダペストから一歩外へ出ると、敷地に余裕があって空気も綺麗な場所にウェルネスホテルを見つけられます。
多くのウェルネスホテルでは、夕食と朝食がビュッフェスタイルのことが多く、好きなものを好きなだけ、自分のペースで食べられます。
時間に余裕があってゆっくり過ごしたい方は、ブダペスト郊外や地方のウェルネスホテルがおすすめです。Booking.com、エクスペディア、アゴダのいずれかで予約できることがほとんどです。
これまでハンガリー国内で旅をしてきて、おすすめしたいと思ったウェルネスホテルを中心に紹介しています!
ウェルネスホテルがおすすめな理由をまとめた記事はこちらです。ウェルネスホテルは、お子様連れ・カップル・家族、どなたにもおすすめです。
ハンガリーの基本情報 まとめ
- 中央ヨーロッパの小国ハンガリーは、アジアからやってきた騎馬民族の子孫たちの国。名前を姓・名の順番で書く点など私たち日本人でも親近感を持ちやすく、また、親日家のハンガリー人も多い
- 話されている言語はハンガリー語、使われている通貨はハンガリー・フォリント。ヨーロッパの中でも独自路線で突き進んでいる
- 物価は西ヨーロッパよりは安い。チップの習慣は一応あるので、いいサービスを受けた時に渡すと喜ばれる
- ドナウの真珠と呼ばれる首都ブダペストは、短い滞在でも見どころを網羅可能。公共交通機関が便利なのがいい点
- 治安は基本的には良好なので、スリや置き引きの被害に気を付けるべく、貴重品は肌身離さず管理をするのが必須
- ハンガリーのお土産の代表はアカシアのはちみつやトカイワイン。ヘレンドやジョルナイの陶器類も素敵だが、いずれも割れ物なのが少し気をつかうところ。民族的な刺繍製品は軽くてかわいらしい
- パプリカパウダーを使ったハンガリー料理は、日本人の口にも合う。趣のあるカフェでのコーヒーやケーキも楽しめる
- 旅行をするのにおすすめの時期は春と秋だが、夏と冬にお休みが取れた場合でも楽しみ方はあり。ぜひ一度遊びにきてみてほしい
- ハンガリーへの直行便はなし。エクスペディアを使って検索すると、料金や飛行時間を比較しやすい
- ホテルのタイプは様々で、私が検索でよく使うのはBooking.com。希望の宿泊施設のタイプを絞ることも可能。長期滞在ならウェルネスホテルがおすすめ!
これからハンガリーへいらっしゃるみなさんに向けて、ハンガリーについての情報をまとめてみました。
「ハンガリーのこんなことをもっと知りたいよ!」というご要望があれば、ぜひ問い合わせフォームからご連絡ください。追加で項目を設置していきます。
以上、ハンガリーのイメージを少し具体化するお手伝いができたのなら幸いです。ハンガリーでお待ちしています!