ハンガリーのバラトン湖をご存知ですか?中央ヨーロッパで最大の面積を誇る湖です。
独特なエメラルドグリーン色の美しいバラトン湖は、海のないハンガリーで人気No. 1の夏のスポット。
寒い時期は観光客がめっきり減りますが、空いている静かな湖畔でまったりするのも乙なものです。
2023年7月某日、家族でバラトン湖へ日帰り旅行に行ってきました。バラトンフレドという町までブダペストから電車で片道約2時間です。
せっかくの機会なので、バラトンフレドはどんな町なのか、どんな見どころがあるのか、最新の様子をまとめてみました。
ブダペストから行ける日帰りスポットをお探しの方や、一度バラトン湖を見てみたいという方の参考になれば幸いです!
時間のある方には宿泊もおすすめ!!家族でバラトンフレドに滞在した時のレポートです。
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りり / 旅行大好き
ハンガリーの首都、ブダペスト在住19年
1人旅が大好きで、世界50カ国以上を訪問
東京で旅行会社に4年勤務経験あり
ヨーロッパに長年いるけれど、実はインドや暖かい国が大好き
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バラトン湖のエレガントな街、バラトンフレド
バラトン湖畔にはたくさんの町があって、それぞれ特色も異なります。パーティーが好きな若者達で賑わう町もあれば、バラトン湖のワインを楽しめる町、地味だけれども静かに過ごせる町など様々です。
湖は東西に細長いので、日帰りで行く場合は、ブダペストに近い湖の東側にある町に行くのがおすすめです。
今回ご紹介するのは湖の北東に位置するバラトンフレド(Balatonfüred)。 バラトン湖の北の首都と呼ばれています。
古くから保養地として栄えたこの町には、上流階級の人々や芸術家、政治家たちが好んで訪れました。昔の建物も残っておりエレガントな雰囲気も感じられます。
バラトンフレドは美しい場所ですが、スノッブな感じではありません。誰でも気兼ねなく訪れることができ、バカンスシーズンは老若男女であふれかえります。
バラトンフレドでの過ごし方
さて、日帰りでバラトンフレドに行く場合どんな過ごし方ができるのでしょうか。早速見ていきましょう。
遊覧船を楽しむ(4月〜10月)
春〜秋のシーズンに人気なのが60分の遊覧船ツアー。私たちが乗船したのは1927年(!)に製造された定員60名のCsobáncという船です。
船の前方には屋根がありませんが、後方は屋根付きなので暑い時期でも直射日光を防げます。
※海賊船のような見た目の蒸気船がバラトンフレドで人気ですが、2023年7月は運航していませんでした。
船はバラトン湖の唯一の半島であるティハニへ近づき、半島の先あたりでUターンして戻ってきます。船の左右どちら側に座っていても、往路か復路のどちらかでティハニの景色をしっかり見ることができます。
船の下の階に小さなキオスクがあって、ドリンクなどをオーダーできます。お手洗いもついているので安心です。
バラトン湖畔の町へ行くフェリーに乗ることも可能(通年)
遊覧船だけではなく、バラトン湖の他の町へ向かう船も通年で出ています。
バラトンフレドの対岸にある賑やかな町シオーフォク(Siófok)に向かう便もあり、シオーフォクから電車でその日のうちにブダペストに帰ることも可能です。ホームページで時刻表を確認して、あらかじめスケジュールをしっかり組んでおきましょう。
バラトンフレド遊覧船乗り場情報
住所 | Balatonfüred, 8230 |
アクセス | バラトンフレド駅から徒歩15分 |
営業日 | 遊覧船は春〜秋(春と秋は週末のみ、夏は毎日)、町と町をつなぐ船は通年 |
遊覧船料金 | 大人 2,500フォリント 子供(4〜14歳) 1,250フォリント |
船会社ホームページ | https://jegy.bahart.hu/ |
タゴール遊歩道
今から約100年前の1926年に、インドのノーベル賞受賞詩人タゴールがバラトンフレドに療養滞在していたことがあり、彼の名をとったタゴール遊歩道があります。
バラトン湖に沿った800メートルの遊歩道は並木になっていて、夏は心地よい木陰を散歩できます。
白鳥やカモを間近で見たり、湖沿いのベンチに座ってまったりするのもいいです。
レジャーシートを一応持ってきていたのですが、芝生に座っている人も結構いたので、私たちものんびりしました。
かさばらない軽量のレジャーシートが1つあると重宝します。気軽に荷物に加えられますよ!
遊歩道の途中には公園もありました。
タゴール遊歩道の情報(マップ)
●紫色のライン タゴール遊歩道
①公園
コシュート・ラヨシュの泉(鉱泉水)・循環器病院・アンナ グランド ホテル
タゴール遊歩道からバラトン湖を背にして少し行くと、鉱水を自由に飲めるコシュート・ラヨシュの泉があり、その広場に面してハンガリーで一番大きな循環器病院とアンナ グランド ホテルが立っています。
この日はイベントがあるようで、準備をする人たちが忙しそうにしていました。
鉱泉水の湧くこの泉の建物は1800年から存在していて、鉱泉水は自由に飲むことができます。
鉄分を多く含む鉱泉水は、様々な臓器の問題を解決するということで、泉の目の前にある循環器病院で利用されてきました。前述したタゴールはここで治療を受けていました。
アンナ グランド ホテルは200年以上の歴史のあるホテルです。数年間改装工事をしていましたが、2023年夏に完成して口コミでも評判です。一度ホテルに宿泊したことがあるので、その時の簡単な記録はご興味があったらご覧ください。
コシュート・ラヨシュの泉周辺の情報(マップ)
❶コシュート・ラヨシュの泉
❷循環器病院
❸アンナ グランド ホテル
食事・アイスクリーム・お土産探し・観光バスなどを楽しむ
船着場から伸びるタゴール遊歩道の後半部分や、船着場からタゴール遊歩道と反対側に向かう遊歩道にレストランやカフェ、お土産物屋さんなどが並んでいます。
私たちはタゴール遊歩道にあるDock Bistroというカジュアルなレストランを予約しました。口コミ評価の通り、お食事は美味しくてボリュームのある内容でした。
タゴール遊歩道とは反対の遊歩道も、そぞろ歩きをする人でいっぱいです。
Füredi fagyizóという素材が自慢のアイスクリーム屋さんがあり、インターネットで大評判だったので行ってみました。
他にもアイスクリーム屋さんはあるのですが、このお店だけが大行列。すっきりした美味しいアイスクリームをいただくことができました。
電車の形をした観光バス(大人3,000フォリント、3歳〜1,500フォリント)が30分毎に運航しており、バラトンフレドの町をぐるりと一周しています。
観光バス詳細(公式ページ・ハンガリー語):https://liliput-kisvonat.hu/utvonal/
食事・アイスクリーム・お土産探し・観光バスなどの情報(マップ)
❶Dock Bistro
❷Füredi fagyizó
❸観光バス乗り場
記念館や美術館を巡る
バラトンフレドの古い邸宅が美術館などになっています。
私たちは行く時間がありませんでしたが、小説家ヨーカイ・モールの記念館や、エステルゴム大司教ヴァサリの夏の別荘がヴァサリ ギャラリーとして現在利用されています。
バラトンフレドのエレガントな雰囲気も合わせてじっくりと味わえそうです。
ヨーカイ・モール記念館、ヴァサリ ギャラリーの情報(マップ)
❶ヨーカイ・モール記念館
❷ヴァサリ ギャラリー
有料ビーチで泳ぐ(夏季のみ)
バラトン湖畔のビーチは最近ではほとんどの場所が有料で、バラトンフレドも例外ではありません。
Esterházy Strand és Élményfürdő(エステルハージビーチ)とKisfaludy Strand(キシュファルディビーチ) という2つのビーチがタゴール遊歩道の奥にあります。
ビーチに行く時は、水着やタオル、ビーチサンダルなどをお忘れなくご準備ください。
有料ビーチの情報(マップ)
❶エステルハージビーチ
❷キシュファルディビーチ
ティハニ(Tihany)まで足を伸ばしてみる
バラトンフレドの隣にあるティハニという村もとても素敵です。
朝早くにブダペストを出発したら、ティハニとバラトンフレドを一度に回ることもできます。
私たちは子供を連れていくのが少し面倒だったので断念しましたが、バスにのって20〜30分で到着します。
過去の記事でティハニについて少し触れているので、ご興味のある方はご覧ください。
冬のバラトン湖
冬のバラトン湖は、夏の明るさとは打って変わり通りとても静かです。遊びに来ている人もすくないので、のんびりと過ごせます。
レストランなどは休業しているところが多いので、冬にバラトンフレドへ行く場合は事前に確認しておいた方がいいでしょう。
以前、冬(1月)にバラトンフレドで宿泊した時の様子をこの記事でご覧いただけます。冬が寒いハンガリーでは、暖かいホテルでのんびりするが贅沢な時間です。
バラトンフレドへの行き方
ブダペストの南駅(Déli pályaudvar)から電車で出発して、1時間45分〜2時間15分程度でバラトンフレドに到着します。
夏季は1時間に1〜2本程度運行していますが、冬季は2時間に1本です。
夏の観光シーズンは全席指定券が必要ですが、冬は自由席もあります。
この路線は結構地味な古い車両が走っていることが多いです。その場合はレトロ感を(?)お楽しみください。
電車のチケットの購入方法はこちらの記事で紹介しています。スマホなどで購入して、QRコードを車掌さんに見せるのが簡単でいいですよ。
バラトンフレド駅から船着場までは徒歩で大体15分くらいです。駅から湖までは下り坂で、まあまあ勾配があります。帰りは坂を登ることになるので、少し多めの時間を見ておきましょう。
ブダペストから日帰りでバラトンフレドへ行ってみよう まとめ
中央ヨーロッパ最大の湖にして、ハンガリー人が大好きなバラトン湖。ブダペストからは少し時間がかかりますが、電車で日帰りで行くことは十分に可能です。
夏の観光シーズンであれば、遊覧船にのったりビーチで泳いだり、賑わうタゴール遊歩道をブラブラと散歩するのが楽しいです。
オフシーズンにはギャラリーで絵画鑑賞をしたり、レストランやカフェで優雅に時間を過ごすのもいいでしょう。
みなさんそれぞれの興味に合わせて、バラトンフレドの滞在を楽しんでください。
お役に立つ情報があれば幸いです!