ブダペストはパリやウィーンのように、昔からカフェ文化が栄えている街です。
19世紀の中頃からカフェの数が増え始め、19世紀末には600店舗近くのカフェがブダペストで営業していた記録が残っています。
戦後から共産主義時代の間に忘れ去られたカフェも、1990年代中頃から復活の兆しを見せはじめ、現在はリニューアルされた老舗カフェの多くが、戦前の古き良き時代の面影を伝えてくれています。
観光の合間にハンガリーのカフェで休憩したい!と思った方は、こちらの記事でご紹介するカフェに立ち寄ってみませんか?
ブダペストのカフェの雰囲気を体験することで、きっと旅行の思い出の1ページとして刻まれるはずです!🎉
ブダペストの高級レストラン「グンデル」で、グンデル・パラチンタを食べた時の記事です。パラチンタを目的にお茶だけで訪問することもできますよ!
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りり / 旅行大好き
ハンガリーの首都、ブダペスト在住19年
1人旅が大好きで、世界50カ国以上を訪問
東京で旅行会社に4年勤務経験あり
ヨーロッパに長年いるけれど、実はインドや暖かい国が大好き
旅のプロとして、みなさんに役立つハンガリー情報や、旅行情報をお届け中!
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ブダペストの老舗カフェ おすすめ7選
ブダペストで出会える歴史のあるカフェに焦点を当ててみました。
どのカフェもそれぞれの良さや特徴があり、比較することで行ってみたいと思う場所が見つかるといいです。
ブダペストの老舗カフェ おすすめ7選のマップ
この記事でご紹介する老舗カフェのマップです。
- ジェルボー
- セントラル カフェ
- ルスヴルム
- アウグスト(ジェラルディン-アウグスト)
- ムーヴェース カーヴェーハーズ
- カド―
- サモシュ
カフェを訪れる際の心得
心得というほどの内容でもありませんが、まとめてみました。
子連れでもおおらかに対応してくれるところがほとんどです。
ケーキはショーケースで見て選んだ方が分かりやすい場合、遠慮なく眺めて選んでください。
予算の目安を各項目で案内していますが、支払い時はそれに自動的にサービス料(10%程度)が上乗せになっていることがほとんどです。追加でチップの支払いは不要です。
カフェだけに限りませんが、ハンガリーのサービスの提供はゆっくりだったり、配慮が行き届いていない場合がよくあります。サービス面はあまり期待せずにいてください。
【ジェルボー】Café Gerbeaud
1858年の創業のジェルボーは、エレガントで歴史を感じられる場所。ブダペストで最も有名なカフェの1つです。
お値段は今回ご紹介する中では一番高いカテゴリーですが、場所代+歴史代、そしてケーキのお味もさすがのレベルなので、旅の記念にいかがですか。
観光シーズンは大混雑していますが、ぜひ空いている席を見つけて休憩してください。
お土産類も充実しているので、カウンターを覗くだけでも楽しいですよ。
ケーキ 3,500フォリント
カプチーノ 2,100フォリント
詳細はこちらの記事にまとめてあるので、ぜひご一読ください。
ジェルボーの詳細
住所 | Budapest, Vörösmarty tér 7-8, 1051 |
アクセス | 地下鉄1号線のVörösmarty tér駅を出て、すぐ左側。Deák Ferenc tér駅から徒歩4~5分 |
営業時間 | 09:00~20:00(金~土曜日は09:00~21:00) |
定休日 | なし |
ホームページ | https://gerbeaud.hu/en/ |
メニュー(ケーキ類) | https://gerbeaud.hu/en/our-selection/sliced-cakes/ |
【セントラル カフェ】Centrál Kávéház
※数年前にオーナーが変わってから、カフェの正式名称はCentrál Grand Cafe & Barになっていますが、誰にでもなじみのあるセントラル カフェという表記にしています。
1887年創業のセントラル カフェ。カフェ文化全盛期には、24時間営業(!)で賑わっていた場所です。
第2次世界大戦までが黄金時期で、戦後はカフェ以外の用途で利用されていたりしましたが、2000年に再び本来のカフェの姿が再建され、華やかさを取り戻しました。
コロナ禍でクローズした後なかなか再オープンせず、個人的にどうなるのか気にしていましたが、現在は昔のように人々で賑わっています。
セントラル カフェでは、ケーキの選択肢はそこまで多くありませんが、軽食・食事のメニューは充実しています。
2023年5月、とても久しぶりにセントラル カフェでお茶をしてきました。
観光客の多いこの時期はいつも人でいっぱいですが、朝10時頃はまだ席がありました。肌寒い日だったのでテラス席には誰もいませんでしたが、通常はテラス席も大人気です。
クラシックなケーキを食べるつもりだったのですが、ヴィーガン抹茶ケーキとかかれた緑色のケーキが気になって注文してみました。
とても美しく繊細な作りなケーキで、外側のグリーンの部分には抹茶が使われているようですが、中はおそらくレモンムース?でした。とっても軽やかでさわやかな味わい、ぺろりといただいてしまいました。
娘にはポガーチャ(ハンガリー版しょっぱいスコーンのようなもの)を注文、あとは野菜とフルーツの入った紫色のスムージーもおいしかったです。
バイオリニストの生演奏を聴くことができました。
華やかな雰囲気ですが、観光客も普段着で多く訪れる場所です。昔のカフェ文化の雰囲気を味わってみたい方は、機会があれば立ち寄ってみてください。
ケーキ 2,100フォリント
カプチーノ 1,800フォリント
10月のとある週末の11時頃に出かけたら、かなり混雑していて、なんとか運良く着席できました。
私たちの席の周辺は、外国語を話すハンガリー人以外のお客さんが多かったです。
数名のウェイター・ウェイトレスさんが対応してくれましたが、すご〜く感じのいい人から、なかなか感じの悪い人(失礼!)まで様々でした。Googleマップのレビューでも、接客については評価にばらつきがあります。
セントラル・カフェだけに限りませんが、観光客が多い場所のハンガリーの接客レベルに対しては、期待のハードルを下げておいてください!!
カプチーノと付け合わせのクッキーがおいしかったです。
2名向けのブランチ・タワー(BRUNCH TOWER)を頼んでみたのですが、お値段の割には内容がまあまあでした。
アラカルトメニューから2品、もしくはケーキ類を頼んだ方が満足感が高いと思います!
セントラルカフェの詳細
住所 | Budapest, Károlyi utca 9, 1053 |
アクセス | 地下鉄3号線Ferenciek tereから徒歩2分 |
営業時間 | 日~火曜日 09:00~22:00 水~土曜日 09:00~24:00 |
定休日 | なし |
ホームページ | https://centralgrandcafe.hu/en/ |
メニュー(ケーキは下の方) | https://centralgrandcafe.hu/kavehazi-etlap/ |
【ルスヴルム】Ruszwurm Cukrászda
色々とスキャンダルがあり、2023年12月に閉店の可能性も噂されています。そうならないことを祈りますが、お出かけ予定の方は、できるだけ早めに足を運んでください!!!
⇨まだ営業していますが、完全に閉店の可能性がなくなったわけではないようです。2024年1月15〜25日の間は休業です。
ハンガリーで一番古い老舗カフェ、ルスヴルム。1827年創業で200年近くの歴史を誇ります。
ブダ城(王宮の丘)のマーチャーシュ教会から歩いてすぐのところにあります。
販売されているのはハンガリーの昔ながらの素朴なケーキが中心で、お値段もお手頃です。
ケーキ 1,000フォリント
カプチーノ 1,200フォリント
【ブダペスト王宮の丘 】世界遺産にある公園で遊ぼう!マーチャーシュ教会と漁夫の砦【子連れ旅】という記事の一部で、ルスヴルムについても紹介しています。
マーチャーシュ教会や漁夫の砦、王宮の丘の見どころについても触れているので、観光の参考にしてください。
ルスヴルムの詳細
住所 | Budapest, Szentháromság u. 7, 1014 |
アクセス | バス16番 Szentháromság tér停留所から徒歩1分 |
営業時間 | 10:00~19:00(観光オフシーズンは10:00~18:00) |
定休日 | なし |
ホームページ | https://www.ruszwurm.hu/en/home/ |
メニュー | https://www.ruszwurm.hu/en/menu/ |
【アウグスト】Auguszt
1870年創業の老舗カフェアウグストは、現在ブダペストに4店舗を構えています。
クラシックなケーキはもちろん、おしゃれでモダンなケーキも提供されています。
4店舗とも異なった魅力があります。クラシックさを打ち出している場所もあれば、スタイリッシュな要素を取り入れている場所もありますが、どこでも心地よく過ごせます。
ペスト側の観光ついでには、アウグスト・ベルヴァ―ロシュ(5区)かジェラルディン-アウグスト(8区)がアクセスしやすいです。
ブダ側で王宮の丘からSzéll Kálmán térに出る場合は、アウグスト・フェーニュ通りが徒歩圏内です。
ケーキ 1,300フォリント
カプチーノ 1,100フォリント
詳細はこちらの記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。
アウグストの詳細(一番新しいジェラルディン-アウグストの情報)
住所 | Budapest, Múzeum krt. 14-16, 1088 |
アクセス | Kálvin tér駅から徒歩5分、Astoria駅から徒歩8分 |
営業時間 | 火~日曜日 10:00~18:00 ※夏休みはホームページで要確認 |
定休日 | 月曜日 |
公式ホームページ | https://auguszt.hu/en/geraldine-auguszt-muzeumkert/ |
メニュー | https://auguszt.hu/geraldine/#etlap |
【ムーヴェース カーヴェーハーズ】Művész Kávéház
1898年創業のムーヴェース カーヴェーハーズは、世界遺産のオペラ座の斜め前のアンドラーシ通り沿いにあるカフェです。
最近久しぶりに店内でケーキ(キャラメルチーズケーキ)を食べたら、とてもおいしかったので、その後デリバリーでケーキ5点セットを頼んでみました。
ケーキセットの内容はクラシックなケーキで、正直お味は案外普通でした…。期待しすぎていたのかもしれません。
やっぱり歴史を感じられるカフェ店内でいただくのがいいですね。オペラ座方面へ行くことがあったら、ぜひお茶してみてください。
ケーキ 1,500フォリント
カプチーノ 1,200フォリント
ムーヴェース カーヴェーハーズ(Művész Kávéház)の詳細
住所 | Budapest, Andrássy út 29, 1061 |
アクセス | 地下鉄1号線Opera駅から徒歩1分 |
営業時間 | 月~日曜日:09:00~20:00 |
定休日 | なし |
公式ホームページ | https://www.muveszkavehaz.com/en/home/ |
メニュー | https://www.muveszkavehaz.com/en/pastries/ ※料金が出ていませんが、ケーキ1つ1,500フォリント前後です。 |
【カドー】(テイクアウトのみ)Cadeau Kézműves Bonbon Manufaktúra
ここは厳密にはブダペストの老舗カフェではなく、ハンガリーの南東、ルーマニアの国境にほど近いジュラ(Gyula)という町にある老舗カフェの支店です。
カフェの名前はカドー。創業は1840年とかなり古いです。
ジュラに遊びに行って老舗カフェに入った際に、私のブダペストのお気に入りのチョコレート屋さんが、実はジュラのチョコレート屋さんだと知って驚きました。
この画像はジュラにあるカフェの画像ですが 、ここでいただけるのと同じケーキがブダペストでも販売されています。
私がプレゼントによく利用するのが、ハイヒールやバッグの形をしたチョコレートです。形が美しく、色もとってもきれいで、チョコレートだというと驚かれます。
割れないように取り扱いには気を付けてください。(私は一度チョコバッグを割ってしまったことがあります💦)
ジュラはブダペストから約200キロメートル離れており、車や電車で3時間ほどかかります。
少し遠いですが、とてもエレガントな町には宮殿などの見どころがあり、温泉も湧いています。
訪れるチャンスがあったら、カド―のカフェにもぜひ行ってみてください。
ケーキ 1,500フォリント
チョコレートのハイヒールやかばん 3,000~4,000フォリント(重さによる)
※テーブル席はないので、すべて持ち帰りのみです。
Cadeau Kézműves Bonbon Manufaktúraの詳細
住所 | Budapest, Veres Pálné u. 8, 1053 |
アクセス | 地下鉄3号線のFerenciek tereから徒歩2分 |
営業日 | 月~木曜日 10;00~19:00 金曜日 09;00~19:00 |
定休日 | 土~日曜日 |
公式ホームページ(ハンガリー語) | https://cukraszok.hu/cadeau-csokoladezo-budapest/ |
【サモシュ】Szamos
サモシュは創業1930年のケーキ屋さんです。
ブダペストを中心に20店舗近く展開しており、ショッピングモールなどでカジュアルに利用できます。
こちらの写真は5区の中心にある店舗で、有名店ジェルボーが広場の反対側にあります。内装はゴージャスですが、気軽に入店して大丈夫です。
最近、老舗カフェ以外でもレベルの高いケーキ屋が増えてきているので、サモシュのケーキのお味に昔ほど感動しなくなってしまったのが正直な感想です。
でも、ハンガリーのクラシックなケーキを味わえる場所であることは間違いありません。私は今回ご紹介した7つのカフェのうち、おそらくサモシュのケーキを一番多く食べています!
こちらのカフェにはお菓子作り教室会の場があって、お菓子職人の指導で、ボンボンショコラ、マカロン、クロワッサンなどを作るレッスンを受けられます。
電話で問い合わせをしたところ、4名グループで約1時間半のチョコレート教室に申し込みをした場合、1名21,900フォリントとのことです(2023年5月現在)。
時間があったら、旅行の記念に申し込みをしても面白いかもしれませんね!?Eメールで問合せできます。(info@csokoladeiskola.hu)
ケーキ 1,500フォリント
カプチーノ 1,200フォリント
ブダペストから日帰りで行けるセンテンドレに、サモシュのカフェ、および「マジパン美術館」があります。興味のある方はぜひご覧ください。
サモシュの詳細
住所 | Budapest, Váci u 1, 1052 |
アクセス | 地下鉄1号線のVörösmarty tér駅から徒歩1分。Deák Ferenc tér駅から徒歩4~5分 |
営業時間 | 月~日曜日 09:00~20;00 |
定休日 | なし |
公式ホームページ(ハンガリー語) | https://www.szamos.hu/uzletek/szamos-gourmet-haz |
メニュー(少し古い料金がでています) | https://www.szamos.hu/document/show/menu_gourmet |
ブダペストの老舗カフェで至福の時を!
19世紀後半から賑わいを見せたブダペストのカフェ文化。
21世紀の現在も、老舗カフェの古き良き時代の雰囲気や味を体感できるチャンスがあります。
最後まで読んでいただきありがとうございました🍰
賛否両論があるものの、ブダペストで有名なカフェの1つであるニューヨークカフェ。訪問時の様子をまとめた記事はこちらです。
ブダペスト郊外のグドゥルーにある、ほっと一息つける住宅街の中のカフェについてはこちらの記事をどうぞ。
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