この度、ハンガリーから3年半ぶりに日本に帰国することが決定し、ウキウキでフライトの予約をしたのですが…。予約確認書を見たら、1歳半の娘の名前が途中までしか入力されていないことが発覚しました。
ハンガリー発、フィンランド経由、日本行きのフライトチケットの名前変更の手続きを、この3か国とは関係のないドイツのカスタマーサービスに相談をしたらきれいに解決しました、という内容です。
フィンエアーの乳幼児(2歳以下)の名前入力フォームは、なぜか入力スペースが少ないようです。それで、ミドルネームもある娘の名前が途切れていました。ミドルネームの入力をどこでも手配できなかったのに、ドイツのカスタマーサービスに相談したら、すべて入力してもらうことに成功しました。
今回の内容はレアケースかと思いますが、万が一、同じような問題でお困りの方の参考になればと思い、この記事を書くことにしました。
また、このケースとはちょっと違っても、フライトの問題が発生した時は、別の国のカスタマーサービスに相談をしたら解決することがあるかもしれません。粘り強く、一番いい解決方法を探していきましょう!
りり / 旅行大好き
ハンガリーの首都、ブダペスト在住19年
1人旅が大好きで、世界50カ国以上を訪問
東京で旅行会社に4年勤務経験あり
ヨーロッパに長年いるけれど、実はインドや暖かい国が大好き
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フィンエアー ブダペスト⇔羽田 娘の名前が間違っている!?途切れている!?
先日、ブダペスト⇔羽田の往復のフィンエアーのフライトを予約しました。久しぶりの帰国にウキウキ。子供たちは初めての日本上陸です。
日本にいる母と帰国のことで連絡を取っている時、ふと娘の航空券予約に目がいったのですが…娘の名前の後半部分が途切れています(汗)。
娘の名前にはハンガリー語名と日本語名がついていて、例えば、本当はANNA SAKURAという名前なのに、ANNA SAK、で途切れている感じです。
フライト予約をした時、ちょっと疲れていてしかも夜だったので、うっかり入力ミスをしてしまったのかも…。生まれて初めての航空券名前間違いに、この時点でちょっと凹んでナーバスになりました。
フィンエアー ハンガリーのカスタマーサービスへ電話
今回はフィンエアーの公式ホームページからフライトの予約をしていました。名前の変更はカスタマーサービスへ連絡をするようにと案内があります。
チャットの利用を試みますが、混雑していてつながらないので、現在住んでいるハンガリーのカスタマーサービスに電話をかけることにしました。
残念ながらハンガリー語のサービスがなく対応は英語のみ。あとで知りましたが、アメリカのカスタマーサービスにつながっていたようです。
1回目 すぐに名前変更できない→コードシェアの日本航空に要確認→折り返し電話を待つ(かかってこない)
1回目の電話で「娘の名前を入力し間違えたようなので訂正したい」と伝えます。すると、帰国便の羽田→ヘルシンキ間のフライトがコードシェア便の日本航空のため、手続きは簡単にはできないとのこと…。コードシェア便あるある問題ですね。。
フィンエアーが名前変更の件で日本航空に確認をするということで、10分近く待ちます。しかし、日本航空に連絡がつかないそうで、確認が取れ次第折り返し電話をしてもらうことになりました。
折り返ししてくれるなんて親切だな、本当かな…と思っていたら、案の定、1日半待っても連絡がありませんでした(涙)。
2回目 名字と名前が1つずつ入力されていれば、ミドルネームは途切れていても大丈夫と言われる
翌々日の朝一番にもう一度電話をしてみました。すると、フィンエアーでは名字1つと名前1つが重要であって、ミドルネームは重要ではないので、SAKURAがSAKのようになっていても問題ないとの回答でしたが…。
たしかに、フィンエアーの公式ホームページには、複数の名前があっても1つ入力してあれば十分とは書いてあります。
航空券、パスポート、お持ちのフリークエントフライヤーカードの姓と名が同じように綴られていることをご確認ください。フィンエアーのフライトの航空券には、パスポートに登録されたお客様の姓と名の1つが正確に記載されていれば十分です。
引用元:フィンエアー 公式ホームページ 旅行に必要な書類「重要事項」より
しかし、名前が一部途切れているのはすっきりしません。
フィンエアー 日本のカスタマーサービスへ電話
1回目 娘と母親(私)フライトの取り直しをすすめられる
英語でのやり取りがおぼつかなかったので、日本のカスタマーサービスにも電話をしてみました。
これまでの経緯を話すと「ミドルネームが途切れているのはよくないので、名前をきちんと訂正したほうがいい」との助言。
しかし、やはりコードシェア便問題があり、フィンエアーでは名前変更ができないそうです。ちなみに、コードシェア便でなければ、4,000円で名前変更できたのですが…。
そこですすめられたのが、娘の航空券を取り直すこと。うまく再予約・再購入ができたら、すでに購入してあるフライトをフィンエアーでキャンセルして、先に名前違いで予約していたフライトの費用は全額返金してもらえるとのこと。
しかし、娘はまだ1歳で座席が不要なので、母親(私)と予約がセットになっています。必然的に私の航空券も取り直しをしなければならないと言われました。
燃油サーチャージの高騰などで、普段より2倍の値段がする航空券を、二重で抑えなければいけないのは結構抵抗がありました。しかし、安心して旅をするために、背に腹は代えられません。
電波が悪かったのか電話が途中で切れてしまいましたが、私と娘のフライトの再予約をすることに決め、フィンエアーのホームページで予約手続きをすすめました。
2回目 やっぱり娘の名前が全部入力できないことが発覚!
すでに予約してあるフライトと全く同じ便を、私と娘の名前で再度予約します。数日前に手配した時より2万円くらい値上がりしています…。
いよいよ支払いの画面になりましたが、なんとなく不安になり、もう一度日本にあるフィンエアーのカスタマーサービスに電話。
購入の手前まで手続きができている場合、カスタマーサービスで予約の状況を確認できるとのこと。調べてもらったら「赤ちゃんの名前が途中で途切れています」との指摘をうけます。
予約画面を見てみると、ちゃんと娘の名前はフルネームで入力されています。この時に初めて「娘の名前を入力し間違えたのではなく、入力フォームに十分なスペースがないのではないか」という仮説が立ちました。
息子のほうが娘より名前は長いのですが、彼の名前は全部表示されています。乳幼児以外の入力フォームは問題なさそうです。
日本のカスタマーサービスでは、名前がすべて入力できないのであれば、ミドルネームを完全に外して予約を取り直すようにすすめられました。でも、パスポートに記されている名前を入力しないのもなんだか心配です。いったん電話を切りました。
在ハンガリー日本大使館に相談
ブダペストにある在ハンガリー日本大使館の領事部に電話をしてみます。
大使館の女性スタッフ(日本語ペラペラのハンガリー人)はいつも丁寧で親切。ハンガリー生活の中で、困ったことがあるとよく相談に乗ってもらっています。
過去にフィンエアーでミドルネームが途切れる問題があったかどうか聞いてみますが、初耳だそうです。
ちなみに、ハンガリーではファーストネーム・ミドルネームという概念はなく、2つ以上名前があっても全部ファーストネームとのこと。
そうなると、ミドルネームが途切れていると思っていたのに、厳密にはファーストネームが途切れていることになるのでは、とますます複雑な心境に。。
ヨーロッパでの出国・入国手続き時はパスポートが重要であって、航空券の名前は通常細かくチェックされないはずだという点は確認できて安心しました。
フィンエアー 再びハンガリーのカスタマーサービスへ電話
3回目 乳幼児の長い名前は入力できない旨、備考としてチェックインカウンターに伝えてくれることに
日本のカスタマーサービスとのやり取りを説明、娘の名前を全部入力しても、後半部分が途切れるので、フィンエアーの乳幼児の名前入力フォームに問題があるのではないかと指摘。
確認してもらったら「たしかに乳幼児の名前を入力できるスペースが限られている」との返答でした。(このケースが珍しいのか、今までどのスタッフも知らなかったようです。)
娘の名前が途切れているのは、フィンエアーのシステム上の問題です。そのことを、各空港のチェックインカウンターで確認できるよう、備考としてメッセージを入れたと教えてくれました。
4回目 3回目の内容を念押し
3回目の電話で一応一件落着となったはずですが、なかなか心配性の私。
カスタマーサービスでは毎回違うスタッフが電話に出るので、4回目の電話をかけて、3回目の電話で話した内容を念押ししました。
ミドルネームが途中で途切れていても、問題ないというこれまでと同じ回答でした。備考も入れておいてくれるとのことです。(あれ、3回目で入れてくれたはずでは??本当にメッセージは送られているのか心配に…。)
フィンエアー ドイツのカスタマーサービスへ電話
夕方、夫が仕事から帰ってきます。娘のフライトチケットの状況を説明すると、やはり途切れたミドルネームを見て不安気。
夫はドイツ語を使って仕事をしているので、ドイツにあるフィンエアーのカスタマーサービスにドイツ語で電話をしたら、もっとコミュニケーションがうまくいくかもしれないと思い、連絡を入れてもらうことにしました。
難しいであろうことは承知の上で、「乳幼児の名前の入力フォームが短いので、航空券に名前がすべて表示されていないが問題はない」という一筆を、メールで送ってもらえるよう交渉したいと思っていました。勤勉なドイツ人に期待です。
1回目 娘のミドルネームの入力を試みてもらう→失敗
夫がこれまでの状況を途中まで説明したところ、電話に出た女性が上司に確認をするので待ってほしいとのこと。かなり長く、15分近く待たされたので、どうなっているのかな…と心配になった頃、「ミドルネームすべてを入れて予約確認証を作り直しをしたので、メールを送りました」と、想定していない回答をもらいました。
夫がお礼を言って電話を切ってしまいます。確かにメールは送られてきましたが、やはりミドルネームがいつもと同じところで途切れてしまっています(怒)。「だから、フィンエアーの入力フォームの問題であることを説明しなくちゃ!!」と、朝からずっとフライトのことで頭を悩ませている私は、イライラマックスです。
2回目 娘のミドルネームを入力してもらうことに成功!!
再びドイツのカスタマーサービスに電話。今度はもっと慎重に、夫からこれまでの経緯を説明してもらいます。そして、フィンエアーの乳幼児の入力フォームがどうやら短いということも、きちんと伝えてもらいます。
数分待った後、再び「作り直した予約確認証をメールしました」と言われたので、今度は絶対に電話を切らないよう夫にお願いして、メールを確認してみると…!
娘の名前全部が入った確認証が送られてきていました!!
予約番号やフライトの日程、フライトナンバーも問題なし。乳幼児の名前の入力フォームのオリジナルのスペースが短いことは間違いなさそうですが、その根本の問題を解決してくれたのでしょう。
追加の費用は一切発生しませんでした。色々がんばって問い合わせをした甲斐がありました。(日本のカスタマーサービスのアドバイスを受けて、高くなったチケットを取り直さなくてよかったです…。)
娘の名前がすべてチケットに表示されたので、各空港で説明をしたり、搭乗までヤキモキしたりしないで済むようになり、まさに肩の荷が下りました。
ありがとう、ドイツのカスタマーサービス!!!!!
フィンエアー乳幼児の名前入力問題・まとめ
フィンエアーの乳幼児の名前入力フォームは、入力できる文字が限られているため、ミドルネームのあるお子さんの場合は名前が途切れてしまうかもしれません。
そんな時は慌てずに、フィンエアーのカスタマーサービスで、名前をちゃんと全部入れてもらいましょう。お住いの国のカスタマーサービスで解決できない場合は、ドイツのカスタマーサービス(英語もOK)がきっと解決してくれます。
最初につながらなかったフィンエアーの相談チャットを後から使ってみましたが、AIが形式的なよくある質問に答えてくれるだけで、今回のようなイレギュラーな質問については全然回答がもらえませんでした。
それにしても、一般的に多くの航空会社にメールで問い合わせができないのは不便ですよね。メール相談窓口があると、航空会社の負担は大きそうですが…。電話で「ミドルネームが途切れていても大丈夫」と言われるのと、書面で証拠が残るのとでは安心感が違います。
とにもかくにも、無事に娘の名前の表示ができて何よりです!!ドイツのカスタマーサービスのみなさん、ありがとうございました。
私が旅行で愛用しているサムソナイトのコスモライトの情報はこちらです。今回の帰国時にも持っていきますよ~。