ハンガリーでの週末は、家族や友達と集まったり、ハイキングや散歩に出かけて過ごす人が多いです。
ハンガリーの首都であるブダペストは、中心地から離れると自然に囲まれた場所にすぐたどりつけます。ディズニーランドやUSJのようなテーマパークがハンガリーにはありませんが、素朴な散策コースやハイキングコースはたくさんあります。天気のいい週末は、家族で自然の中に出かけて、お金をあまりかけずに楽しむことは一般的です。
ブダペストのすぐお隣の町ショイマール(Solymár)の山の中にある、ベビーカーでも歩ける小川のほとりの散策コースをご紹介します。小さなお子さんとも一緒でも歩きやすいです。
ハンガリーの地元の人たちの、のんびりした週末の様子を覗いてみたい方は、こちらの記事にお付き合いください。
りり / 旅行大好き
ハンガリーの首都、ブダペスト在住19年
1人旅が大好きで、世界50カ国以上を訪問
東京で旅行会社に4年勤務経験あり
ヨーロッパに長年いるけれど、実はインドや暖かい国が大好き
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ショイマールのアルショー・イェゲニェ谷(Alsó-Jegenye-völgy)にある散策コース
ブダペストのブダ側の2区の隣にあるショイマール、その山の中を流れるパプリカーシュ・パタク(パプリカの小川)に沿って、ベビーカーを押して歩ける人気の散策コースがAlsó-Jegenye-völgy(アルショー・イェゲニェ谷)です。
全長5.5キロメートル、1時間~1時間半程度で歩いていけます。
ところどころ狭い道や、山の傾斜に沿って斜めになっているところがあるので、でこぼこ道も進みやすいベビーカーの利用が安心です。大人も子供もスニーカーなどの歩きやすい靴でお出かけください。
散策コースの途中に屋台や売店はありませんので、飲み物やお菓子などはご自身でお持ちになってください。
冬は比較的閑散としていますが、春~秋のシーズン中は、散策を楽しもうと訪れる人々で混雑します。
アルショー・イェゲニェ谷の散策コース詳細・アクセス
アルショー・イェゲニェの散策コース詳細
①バス停(Örökzöld utca) ②ショイマール駅
①イェゲニェ谷の滝 ②ロージカの泉
赤いラインがアルショー・イェゲニェ谷の散策ルート
黄色いラインがショイマール城のふもと~ショイマール駅までのルート
ブダペストのSzéll Kálmán tér駅からトラムとバスを乗り継いで、ショイマールの手前(ブダペストの定期券などが有効)のバス停で下車してスタートするのがおすすめです。
途中に滝や砂岩の岩山、小さな泉、休憩のできる空き地などがあります。
後半ルートは割と地味なので、泉や空き地のあたりでUターンをしてバス停方面に戻る家族も多いです。
最後まで歩くとショイマール城があります。その先にショイマール駅があるので、電車かバスでブダペストへ戻れます。
アルショー・イェゲニェへのアクセス
- Széll Kálmán tér駅からHűvösvölgy駅までトラム(56、56A、もしくは61)で18分、その後バス(64、64A、もしくは264)で Örökzöld utca停留所まで11分。下車後すぐ。
Örökzöld utca停留所付近の様子↓
- ブダペスト西駅(Nyugati pályaudvar)からEsztergom行きの列車でSolymár駅まで22分。下車後徒歩8分
アルショー・イェゲニェ谷の散策レポート
2021年4月と2023年3月の写真を合わせてご紹介します4月中旬からもっと緑がいっぱいになるのですが…さらに緑であふれた散策コースも想像しながらご覧ください!
Örökzöld utca停留所からスタート
バスを降りて少し手前のアスファルトの道から、アルショー・イェゲニェ谷の散策コースへ入って歩き始めます。バス停留所から散策コースに入る道はほんの少しだけ下り坂が険しいです。
小川に沿った谷の散歩道のため、いくつもの小さな橋を渡って進みます。ほとんどの橋はしっかりしていますが、時々ベビーカーで渡りにくいところがあるのでご注意ください。
ご覧の通り道は広く、ベビーカーを押すのも大変ではありません。
サイクリングをしているグループや個人も多いです。ハンガリーの散歩道やハイキングコース近くの電車やバスには、自転車専用車両やスペースが多いのも納得です。
イェゲニェ谷の滝(Jegenye-völgyi vízesés)
15分ほど歩いたところに小さな滝があります。小さいといっても、ブダの山々の中では一番大きい滝で、高さは5メートル。水量の多い時に撮影された写真を見ると、もう少し迫力があります。この散策コースのハイライトの1つです。
砂岩の壁
滝を過ぎた後は、ところどころベビーカーで進むには細い道や斜めになっているところがあるので、ゆっくりと進んでください。
滝から10分ほど歩いたところに、砂岩の壁のようになっているところがあります。子供たちが一生懸命砂岩の壁の上に上っている姿を見ることができるでしょう。
まだまだ小川に沿った道を歩いていきます。
木の椅子とテーブルを見つけたら、少し休憩してください。
ロージカの泉(Rózsika-forrás)
かつてはもっと水が湧き出ていたというこの泉は、ロージカの泉と呼ばれ、水差しをもった少女のレリーフが埋め込まれています。この水は飲むことはできません。
空き地
ロージカの泉から10分ほど歩いたところに空き地があります。混雑しているシーズンには、ここでピクニックシートを敷いて休憩したり、ボール遊びをしている家族などで賑わいます。
この先、20~25分ほど歩くとショイマール駅に到着しますが、ここでUターンしてバス停方面に戻っていく人が多いです。
ショイマール城へ向かう道
空き地までのルートに比べると、歩いている人はとても少ないです。平坦な道が続きます。
馬術場にいる馬たちの姿が見えてきたら、小高い丘の上にあるショイマール城(入場料300フォリント)も目に入ります。
ここからショイマール駅までは徒歩で約10分です。
ハンガリーの週末の過ごし方 子供鉄道や動物園もあります
今回紹介したブダペストの隣町のショイマールにあるアルショー・イェゲニェ谷は、ブダペストからのアクセスが簡単です。ベビーカーでも歩ける気軽さのため、家族連れにも人気の散策スポットです。
ブダペスト側から行く場合は、前半にある滝や砂岩の壁の周辺がハイライトです。コースの後半部分にはレリーフのある泉や空き地があります。
途中、売店などはないので、各自で飲み物や軽食・お菓子などを持ってきて、ところどころにあるベンチやテーブルで休憩してください。
子供と一緒にブダペストで特別な時間を過ごしたい時は、子供鉄道や動物園がおすすめです!
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子供と一緒にブダペストでお買い物をするなら、IKEAが便利ですよ。
普段の飾らないハンガリーの週末の様子でした。最後まで読んでいただきありがとうございます。