南イタリア、プーリア州の丘の上に佇むオストゥーニ(Ostuni)は、「白い町(La Città Bianca)」の愛称で知られる美しい町です。
旧市街の建物は白い石灰で塗られ、迷路のように入り組んだ路地は地区によって雰囲気が異なり、さまざまな表情を楽しめます。

オストゥーニの人口はわずか3万人ほどですが、年間およそ50万以上もの観光客が訪れる人気スポットです!
今回プーリア州を旅先に選び、宿泊先を探していたときに目に飛び込んできたのが、オストゥーニの宿の屋上から見えるオリーブ畑とアドリア海の風景です。
「こんな景色をみてみたい!」と一目惚れしたのがきっかけで、オストゥーニでは屋上テラス付きのアパートを予約し、2泊3日の滞在を楽しむことにしました。
部屋でゆっくり過ごす時間も長かったのですが、観光づくしの旅とはまた違う、心に残る穏やかな滞在となりました。

オストゥーニは雰囲気抜群の素敵な場所だったので、画像をたっぷり載せて、現地の様子を紹介していきます!
オストゥーニへは、他のプーリア州の町とあわせて日帰りで訪れる方も多いと思います。そんな方にも、そして「泊まってゆっくり過ごしてみたい」と思った方にも、この記事が参考になれば嬉しいです🎉
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りり / 旅で心を豊かに
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オストゥーニの歴史と町歩きのヒント
オストゥーニには先史時代から人が暮らしていた痕跡があり、古代ローマ時代には丘の上の戦略的な立地を活かした町として形成されました。
中世以降はビザンチン帝国やノルマン人、スペインなどの支配を受け、多彩な文化が混ざり合ったことで、現在のユニークな街並みが形づくられています。

白く塗られた家々は、夏の強い日差しを反射して室内を涼しく保つための工夫であり、かつては石灰による殺菌効果も期待されていたといいます。
観光案内所でもらった地図(画像の左側)では、ピンク色に塗られている部分が旧市街。迷路のように入り組んだ小道が続き、歩いているだけでもワクワクします。

旧市街は、端から端まで400メートルほどとコンパクトですが、高低差があるので坂道や階段も多く、歩きやすい靴がおすすめです。
町の中央部の高台にはオストゥーニ大聖堂があり、そこから少し先に進むと開けた展望スポットに出ます。
さらに、町の北側に沿って続く城壁沿いの大通り(Viale Oronzo Quaranta)からも、晴れた日にはアドリア海を一望できます。これらの絶景も、ぜひお見逃しなく!
オストゥーニの町の様子
広々としたリベルタ広場から迷路のような小道まで、オストゥーニの町歩きは冒険心をくすぐられます。足の赴くままに自由に歩いてみるのがおすすめです!
リベルタ広場周辺
旧市街の入り口に当たる広々としたリベルタ広場(Piazza della Libertà)。立派な市庁舎と聖フランチェスコ教会が並んで立っています。

観光案内所もあるので、ここで地図を入手してから町歩きをスタートさせましょう!
聖フランチェスコ教会は、厳かな雰囲気の中にも明るさを感じられる場所。イタリアの教会はお昼から夕方にかけてクローズしているので、訪問したい方は教会の開いている時間を事前に要チェックです。
オストゥーニの守護聖人である聖オロンゾの立つ柱が広場の隣にあります。周辺にはカフェやレストランもあって、日中は観光客で賑わっていました。
迷路のような旧市街
オストゥーニの旧市街は、お土産物屋さんやレストランの並ぶ比較的賑やかな通りから、洗濯物が干してある庶民的な小道まで、様々な町の表情を楽しめます。
旧市街の最も高い場所に立つ大聖堂(Duomo di Santa Maria Assunta)は、ファサードのバラ窓が美しくて印象的。内部もとても荘厳で、フレスコ画や装飾が見事でした。
大聖堂の正面には、建物と建物をつなぐ美しいアーチ(Arco Scoppa)があって、人気のフォトスポットになっています。
アーチをくぐって右側に進むとアドリア海を一望できる広場があって、観光案内所ではぜひ訪れるように勧められました。(オストゥーニの地図の下にご紹介した画像がその景色です。)
一方、アーチの先を左側に進むと、地元の人々が住んでいると思われる庶民的な雰囲気の地区でした。
私たちの住んでいるハンガリー周辺諸国では洗濯物を外に干す習慣がないので、洗濯物のある風景に「気候のいい暖かい国にきたなぁ」とほっこりします。
町の西側から北側にかけては、短期滞在者向けのアパートも多い地区。お土産物屋さんなどはほとんどなく、観光客が中心部より少ないので、小道の雰囲気をじっくり味わえました。
城壁の大通り
旧市街の北側にあるViale Oronzo Quarantaは、車も通れる大通りで、かつての城壁の一部も残っています。旧市街の中心よりは低い位置にありますが、ここからの見晴らしも素晴らしいです。
オストゥーニの町全体を撮影できるスポット
今回の記事のトップ画像にもなっているオストゥーニの全体が見えるスポットは、リベルタ広場から歩いて約10分のところにあるPiazzetta Martiri delle Foibeという小さな広場です。
オストゥーニの全景を写真に収めたい方は、ぜひ行ってみてください。
子供と一緒なら市民公園へGO!
オストゥーニの町歩きは大人ならそれだけで充分楽しいのですが、小さな子供たちにとっては少し物足りない様子。
そんな子連れ旅で絶対に外せないのが「公園」です。リベルタ広場から歩いて約5分の場所にある市民公園(Villa Comunale Sandro Pertini)は、遊具の数はそこまで多くないのですが、広々としていてのびのび走り回れました。
地元の子供たちが集まってサッカーをしたり、お年寄りがのんびりとベンチで談笑したり、地元の人々の憩いの様子もうかがえたのもよかったです。
オストゥーニの宿泊(街の北側の家からは、絶景が見えるかも!?)
オストゥーニに泊まることを決めたのは、眺めの良い屋上テラス付きアパートに泊まってみたいと思ったからです。街の北側には、こうしたテラスのある宿が多く、一棟貸しの小さな家も点在しています。

私はBooking.comでアパート予約をしましたが、ExpediaやAgoda、Airbnbなどにも魅力的な宿がたくさん掲載されています。
実際に泊まったアパートの屋上はとても広く、端から端まで見晴らし抜群!風が強い日もありましたが、つい何度も屋上に登っては、景色をただ眺めたり、のんびりドリンクやスナックを味わう時間が格別でした。
ちなみに、私たちのアパートの両隣の建物も屋上テラス付きで、おそらく貸し出ししていると思われます。観光シーズン前で誰もいませんでしたが、夏季はお客さんで賑わうことでしょう。
オストゥーニのアパートやホテルを色々検索しましたが、南イタリアらしい開放的で素敵な場所が多かったです。
アパートのキッチンとダイニングスペースも温かみのある雰囲気で、普段はあまり旅先で料理をしない私も、思わず何度もキッチンに立ってしまうほど。
プーリア州を代表する「オレッキエッテ」という耳の形のようなパスタを調理したり、イタリアの美味しい食材をそのままテーブルに並べました。

イタリアのスーパーでは、手軽においしい生ハムやチーズ、新鮮な野菜や果物が手に入るのが嬉しいですね!
市民公園の先にあるDesparというスーパーで、色々揃えることができました。
オストゥーニは夜になると観光客もぐっと減り、日中とはまた違う、さらに落ち着いた雰囲気を味わえます。
オストゥーニでの食事
画像は私たちの泊まったアパート正面にあったレストランOsteria del Tempo Persoのウェブサイトより
オストゥーニには、人気のレストランやカフェが点在しています。
私たちはアパートで食事をする機会が多かったのですが、地元民であるアパートのオーナーさんのおすすめや、町歩きの最中に見つけた景色のいいバーなどをご紹介します。
アパートのオーナーさんがおすすめの食事スポット
地元民であるオーナーさんに教えてもらった、オストゥーニのおすすめのレストランなどは以下の通りです。Google Mapsで口コミを読んでみましたが、どこも評判がいいです!
- Bar Pasticceria da Pasquale…オーナーさん一押しで、現地でも人気のパティスリー。私たちも南イタリアのお菓子を美味しくいただきました!
- Il Posto Affianco…旧市街にある人気のレストラン。ちらっと覗いてみましたが、雰囲気も素敵な場所です。
- Terra Nostra Salumeria e asporto Ostuni…リベルタ広場から徒歩3分の場所にある、素朴で小さな食堂。生ハムやチーズの販売も行っています。
- Antica Salumeria dal 1960…旧市街の中心にある小さな商店で、オリーブオイルやチーズなど南イタリアの特産品の他、サンドイッチや軽食も販売しています。
アドリア海の見えるレストランやバーを探そう
絶景とともに食事を楽しみたい方には、町の北側エリアにあるお店をチェックするのがおすすめです。テラスや建物の屋上に、着席できるスペースがあるかもしれません。
美しい眺めを楽しみながら食事やドリンクを味わう時間は、特別な時間になること間違いなしです。
景色を眺めながらちょっと一息つきたいという場合は、ドリンクだけオーダーできるバーもいいですね。

場所によっては「景色はいいけれど値段が高い」という口コミもありますが、景色代と割り切ってしまうのがいいと思います!
オストゥーニへの行き方
オストゥーニには鉄道駅があります。バーリとレッチェのちょうど中間あたりで、いずれの駅からも電車で約50分です。

駅から旧市街までは3km程度距離があるので、駅を降りたらバスを利用するのが一般的です。
バスのチケットは運転手さんからも購入できるようでしたが、私は行きは駅にあるバーで、帰りは町にあるタバッキでチケットを購入しました。(2025年4月時点で1.1ユーロ)
2025年4月の時点で、あいにく駅前のバスターミナルは工事中。3〜4分ほど歩いた先にあるバス停にバスが発着しました。工事が終われば駅前がバス停になるはずです。
事前に不安だったのが、駅から町までのバスの時刻。Google Mapsで検索すると、1時間に1〜2本程度と本数が少なく、タイミングによっては待ち時間が発生します。
私たちが利用したバスは、事前に調べた通りの時刻で運行されていて一安心。ただ、帰りのバスも本当に来るのか不安だったので、行きのバスの運転手さんに「この時間に帰りの便はありますか」と確認したところ、「あるよ」との返答をもらえました。
帰りの日は、バス停にいたのは私たちの他に2人だけ。「本当にバスは来るのかしら…」と少し不安でしたが、無事にバスはやって来ました。

町のバス停には時刻表が掲示されているので、到着後にチェックをして、チャンスがあれば往路のバス運転手さんにも確認できると安心です。
旧市街に一番近いバス停は、リベルタ広場から歩いて5分ほどで、地図上ではOstuni – CENTRO STORICOと表示されています。
【まとめ】オストゥーニにのんびり滞在
「白い町」という愛称を持つオストゥーニは、迷路のように入り組んだ旧市街の路地や、丘の上から望むオリーブ畑とアドリア海の景色など、どこを切り取っても絵になる美しさにあふれた場所でした。

気ままに町歩きをするのが好きな人なら、きっと気に入るはずです!!
日帰りで訪れる人が多いオストゥーニですが、南イタリアの小さな町の雰囲気を存分に味わいたい場合は、宿泊もおすすめです。夜は観光客も減って、落ち着いた静けさの中で過ごす時間が、より印象深いものになります。
私のように、オリーブ畑とアドリア海を望む風景に惹かれた方は、屋上テラス付きの宿を探してみてはいかがでしょう? もしくは、眺望のあるレストランやバーでのひとときも、きっと素敵な思い出になると思います。
鉄道を利用する場合は、駅から町の中心までバスでの移動が必要です。本数が少ないため、Google Mapsなどで事前に時刻を調べておくと安心です。
この記事が、みなさんのオストゥーニ滞在の参考になれば嬉しいです。